2018/10/06 二十日鼠と人間 東京グローブ座
見てきました。健くんのお芝居見るのはじめて。
ひたすら舞台の感想を書いたらめっちゃ長くなりました。
ラブリーベイベー、ULTRAPURE、SomeGirl(s)などなどを見てこなかった罪は消えないけれども*1念願は果たしました!!見てよかった!!!
初グローブ座でしたが行きやすかったです。
新大久保駅から5分くらいのところにありました。18時からの回で早めに行ったので人の波をたどったらすぐわかった。
健くんの特大ポスターめっちゃ高まります。
まわりには特に何もなかったので開場までの時間ひたすら角度を変えて健くんのポスターを撮り続けました。
あと、話題のアクリルスタンドを三宅健で手に入れることができるとは思わなかったよ!!!意味わからんくらいかわいいぞ!!!!!!
今度ディズニー行ったら絶対チプデとか背景のアクスタ買う。並べる。
そしてお席が奇跡の1回2列目真ん中らへんでね!!!
もうねえ…すごい…すごい見える…。やばい…。
座った時点でちっか!!ってなって前方1列目中央くらいのお席の方々も同じような顔してて目合わせて「…!…!!!」みたいな声にならない会話をした。
ね、やばいよね。言葉がなくても通じ合った。
・三宅健がまじできれい。肌の透明感がすごい ・骨格が可憐 鼻筋が芸術 健くんの輪郭落ちの三宅担になれる
・手の甲の筋が男らしい お辞儀した時の首筋白い 髪の生え際すらかわいい 唇がすごいピンク
・健くんどの角度でどんな距離から見てもきれい。すごい。下から見上げてても美しいってすごくないか。健くんの輪郭担になる。
・めちゃめちゃかっこいいのにふとした瞬間が美人 目がくりくりかつギラギラ 最高
といった感じです。
ジョージに思いを馳せて聞いてみてください。しんどくておすすめです。
健くんのファンとしては「健くん;;;;幸せに生きて;;;ずっと幸せでいてね;;;」という気持ち。
もう切なさでいっぱいになってしまって物語のみに留まらず健くん個人に対しても切ない気持ちになる。
!!!こっからネタバレありありの感想ですお気を付けください!!!
でももし複数回見れたなら結末知らないまま見てみたかった気がする。
後半ずっとこれから迫ってくるラストのことを考えて悲しくなっちゃったし。
しんどいよ〜〜めっちゃ引きずる〜〜こんなに泣いたの久しぶり〜〜!!!
〇ジョージ(と三宅健)についての感想
序盤のレニーにまくしたててるとことかはレニーには怒りつつも諦めているってイメージだったけど、健くんのジョージはヤンキー。
面倒見のいいヤンキー。情緒が不安定でもあるヤンキー。
序盤のレニーにまくしたててる所はレニーの存在が本気で鬱陶しくてもどかしいんだろうなって。
レニーに馬乗りになってるとことかレニーにキレてベッド蹴ったりするとことか丸めた毛布片手でぶん回して上の段に置くとことか容赦なくビンタするとことかレニーにやっちまえ!ってけしかけるとことかその他もろもろ血の気の多い感じが三宅健のファンとしてはゾクゾクしましたね。
物語通して血の気の多いヤンキーなんだけど、ジョージは利口だからキレる相手は選んでる(でも結局キレる)って感じ。でもだいたい我慢するべきとこでもキレるときはレニーのためだったり二人の夢が妨げられそうだったりした時なんだよなあ。
そしてさっきまでナイフぶん回してキレてたと思ったらレニーがちゃんと出来れば頭ポンポンするしレニーが1人で暮らす!って言ったらちゃんと一緒にいてほしいよって返すしジョージに普通にキュンとする。激しめのツンデレ(?)
・ビジュが良い
ジョージがレニーに大事なことを言い聞かせる時に毎回やるおててキツネがかわいい。あとキツネしてる健くんの手の白さがすごい。健くんの肌色美しい。真珠かな?
レニー役の人と並ぶと肌の白さ際立つ。なんなら宝塚の人と並んでも透明感張ってた。強い。手の骨格もきれい。
あと、ジョージはしきりに髪をガシガシするんだけどそれがまたかっこいいんだわ…。
ジョージめっちゃかっこよくない??レニーのことはったおしながら(時にはナイフすら向けてぶち切れながら)絶対守れる場所にいるんだよなあ…。
ジャニオタの心としては健くんのナチュラルに出てくる暴力にときめいた。そんな軽やかに殴れるんだね健くん~~!!♡♡
三宅健を感じたのに加えてジョージとしても面倒みの良さが見て取れる…。好き…。
あけすけな、女を買う買わないみたいな話も会話として出てくるんだけど、こちら「女なんて金で買うのが一番だ!」などといった発言をする健くんになかなか興奮しました。
1幕はほとんど健くんでずっぱり。1時間半くらいずっと舞台の上でしゃべってたよすごい。
すごい。役者さんとしては当たり前かもだけどすごい。
・キャンディ…この農場で片手を失くして掃除夫になったじいちゃん。よく喋る。子犬のころから一緒にいる犬を大事にしている。
セリフだけ見てたらうじうじしてるなぁとか思ってた部分も舞台でのセリフを聞くとああ、この人はこういう人でこう考えてるんだ。って納得出来た。
舞台の上で全員が生きてたからなんだろうな。
キャンディじいさんってもっと卑屈な感じっていうか、しめっぽいじいさんだと思ってたんだけどすごい朗らかでかわいいじいさんだったのが意外だった。
ほんとに「大きい赤ちゃん」だった。そしてレニーがかわいければかわいいほどラストが辛かった…。
何回も言うけどレニーがいちいちかわいいんだよなぁ…。いつか二人で暮らす「小さい土地」のことを、ジョージ話してよ!!ってはしゃぐレニーがほんと…ほんとかわいいし…。
でもパンフレットに「怖い人だ」ってあった通り、みんな狭い視野で必死で生きてたあの世界で中立を保ってるのは不自然っちゃ不自然なのかもしれない。
ボスが比較的いい人だったりスリムがいたり、他もみんな基本気のいい人ばかりだったからいつもの農場よりもジョージは気を抜けていたのかもしれないね…。
笑い話みたいに話しててもジョージにはレニーが大切なんだなぁってすごくわかった…うっしんどい…。
あと花乃まりあさんめっちゃ綺麗。喋り方が宝塚。控えめのトーンで話す時も綺麗に声が響くからすごいなぁと思った。
主人公側から見れば厄介だけどこの人もまあ気の毒といえば気の毒…というか中身が子供のままだったのかな。すぐムキになるとことか、レニーとお互い一方的に話してすごい楽しそうにしてるとことかを見るとそんな印象。
舞台で見ると衣装とか髪のセットとかで労働者とボス、その息子の階級っていうか暮らし方の差がはっきり見えて、あの時代あの世界でのその立場の差って大きいんだなーってわかりやすい。そういうカーリーにはっきりとではないにしても反抗心むき出しなジョージってやっぱり割と血の気が多い。
身寄りのない労働者の中でもあの振る舞いができるのはやっぱり結構頭が切れて一目置かれてたんでしょうね。レニーを扱えるってとこもあったかな。それにしても割とすぐさま喧嘩を売りたがるな君は…。
ジョージは賢くて現状が不満で、今を変えてやろうっていう気持ちが大きい。
そんなジョージがレニーといるのはやっぱり不思議なことだよね。レニーといるのなんてほぼプラマイで利点がないのに一緒にいたんだよなあ。
ほっとけなくて大切で、救われてたんだよなあ。
農場の労働者の一人のカールソンがキャンディの犬の臭いに苛立っていて、生きるのもつらそうなんだから無理に生かさないで殺してやれ、俺が撃ってやると言って処分してしまう。
カールソンはなんで犬の存在にあんなにも怒ってたのかって思ってたけど、
陽気にやってる中でも何度も言われるように労働者は孤独で鬱憤が溜まってて、そんな中で臭うって言ってるのに生きる意味がないように見える犬を生かすキャンディを見ていてイラついたのかな。
不毛なことをしているキャンディが理解できないし。共同生活の中での匂いは相当気になるとは思うし、そんな犬を連れてくるじいさんに苛立つのはもちろん犬自身がもう生きる力もないくらいよぼよぼでそれをする生かしていること、不合理なことをしている姿にも腹が立ってた。
そのくらいの理由で良かれと思ってくらいの勢いでカールソンは犬を始末したがったんじゃないかな。「存在しているだけでいい」っていうもののことをきっと知らなかったから。
そうそう連れ立って行動するようなやつらは多くない、「お互いがお互いを怖がっている」世界の中の話だったから、カールソンの感覚がきっと普通だったんだろうと思う。
ジョージだけじゃなくてあの場にいた全員だけど…。雑誌持ち出したりしてカールソン止めようとしてくれた人もいて、カードいじって話をそらそうとして、それでもカールソンは収まらないし。
みんなカールソンの言うことはわかるんだよね。きっとなにやってんだこのじいさんとはみんな思ってて、でもキャンディが犬を大切にしてるのもわかってて見て見ぬふりをしていたことだったんだろうな。
そのあとじっとしていたキャンディが小さな土地の話に入ってきて夢の実現が見えてきて喜ぶジョージとてもかわいい。3人でそんな生活ができたらきっと楽しかったんだろうね。
その犬さえ失くして、でもジョージとレニーの二人が話す小さな土地に希望を見てまた起き上がったんだよなあ…。
ただ単に土地を持てるってだけじゃなくて、一人では何もできないようなレニーとジョージが一緒にいる姿にはきっとキャンディにとって「それでも生きていていいんだ」って希望があったし、悪意が全くないレニーと一緒にいることも安らぎがあっただろうし…。
「あの犬は自分で撃つべきだった」って言葉はラストの鍵なんだと思うんだけどさらっと、ふと思ったみたいに言われてたのが意外だった。
レニーがその力の強さからカーリーの妻を殺してしまって、ジョージがレニーを撃って幕を下ろす。
小さな土地の算段もたって、順調に進んでいるようでいて、なにかちょっとでも間違えると壊れてしまいそうな微妙な緊張感があった。このへんのもやもやした緊張は舞台ならではでした。
カーリーに殴られながら何もできずに「ジョージやめさせてよ!」って叫ぶレニーも ついに「やっちまえレニーやっちまえ!」って叫ぶジョージもなんかこう、痛々しかった…。
言われるがままレニーはカーリーに反撃して手の骨を粉々にしてしまうわけだけども。
あそこで逃げられなかった、止められなかった、結局やってしまったジョージとレニーはやっぱり結局ああいうラストを迎えるしかなかったのかなと思う。
もしもレニーが逃げきれれば、力の加減ができれば、ジョージがあの場を収められたら、って思うけど無理なことだったのかなあ。
あの黒人の人からされた「ジョージが帰ってこないかもしれない」ってたとえ話だけで椅子で殴りつけようとしてしまうとこで危うさがじわじわ見えてくるよね。ジョージはレニーを依存させすぎてしまったのかもしれないねえ…。きっとそれがかわいかったんだろうとも思うけど…。
ジョージの頭の良さと覚悟と、レニーの純粋さを見てたらあのひねくれてた黒人さんも夢を見たくなってたのがなんともまた…。
そのまま小さな土地で幸せに暮らしてくれよ…。
私ここでもう泣きそう。
子犬を殺したことよりもジョージに怒られる、ウサギの世話ができないってことで頭がいっぱいのレニーは悪い子ではないけれど本当にバカでなあ…。しんどい…。
あんたって大きな赤ちゃんねって言うんだけど話してる内容あんまり変わらないからね!!平行線上で会話してるけど二人とも夢の話を一方的にしてる。
こんなとこでこんなことをしていたくないってみんなが思っててみんなが夢を見てみんなが諦める、そういう時代でそういう世界だったのかもしれない…。つらい…。
ジョージとレニーの、俺たち二人の土地だったんだよなあ…。
声を上げて泣いて、カーリーの妻の死体を罵倒するキャンディの気持ちもまたわかるよ…。誰も決定的に悪い人なんていないんだよ…。おいおい泣きながら人を呼びに行くキャンディも辛い。だってきっと犬を失ってしがみついた生きる希望だったのに。
スリムはいつも正しいから意図せず終わりを宣告するようなところにいるね…。
ここでなんかさあ。舞台の上でも何度もジョージとレニーは同じ会話をしてきたけどきっともう何度も何度も何年もずっと昔からおなじ会話をしてきたんだなって思えて…。
健くんがジョージとしてこんな暮らしをしてこんなことがあったんだろうってことを書き出すって言ってたけど、そういう、子供のころからレニーと過ごした思い出があることすごく伝わってきたんだよ…。
なんでこのままでいられないんだろう。一緒にいてほしいのに。このセリフが、この時の声が終わった後もずっとずっと頭から離れなかった。
泣き声で笑うジョージの声が全部を伝えてくるんだよ…。ほんとにね…。そんなありえないこと覚えてなくていいのにね…。
「きっといいところだ」ってジョージが言ったとおりに、銃弾を受けたレニーは幸せそうな顔をしている。
銃声のあとに伸びあがるようにして笑顔のまま止まってしまったレニーは、あの時「小さい土地」に行けたんだろうか。
そして健くんがレニーを何度も何度も繰り返し失ってることを思うと辛い…辛いよぉ…美味しい物とか食べて…あったかい布団で寝てください…。
舞台って体力的にもきついと思うけどこの舞台は精神面も削られそうだ…。
「客席にいるとその人の命が削れてキラキラしたものが見えるんですよ。自分自身を全部かけて命の削れていって、その破片がキラキラ飛んでいくんですよ、それが見えた」
まじで健くんずっとずっと幸せに生きてね…。
こんなん私みたいなファンが言わなくても健くんは健くんらしく生きてるだろうけど、それでもやっぱり自己満足でいいから願ってたいんだよ!!!
もうほんと健くんいつでもどこでも何しててもなんでもいいから、いっぱいご飯食べていっぱい寝て楽しく笑って暮らしてくれ!!!大好きです!!!!!