見てきました。健くんのお芝居見るのはじめて。
ひたすら舞台の感想を書いたらめっちゃ長くなりました。
ラブリーベイベー、ULTRAPURE、SomeGirl(s)などなどを見てこなかった罪は消えないけれども*1念願は果たしました!!見てよかった!!!
初グローブ座でしたが行きやすかったです。
新大久保駅から5分くらいのところにありました。18時からの回で早めに行ったので人の波をたどったらすぐわかった。
健くんの特大ポスターめっちゃ高まります。
まわりには特に何もなかったので開場までの時間ひたすら角度を変えて健くんのポスターを撮り続けました。
あと、話題のアクリルスタンドを三宅健で手に入れることができるとは思わなかったよ!!!意味わからんくらいかわいいぞ!!!!!!
今度ディズニー行ったら絶対チプデとか背景のアクスタ買う。並べる。
そしてお席が奇跡の1回2列目真ん中らへんでね!!!
健くん最初出てきた時声出さないように必死。めちゃめちゃ手を握りしめた。
もうねえ…すごい…すごい見える…。やばい…。
座った時点でちっか!!ってなって前方1列目中央くらいのお席の方々も同じような顔してて目合わせて「…!…!!!」みたいな声にならない会話をした。
ね、やばいよね。言葉がなくても通じ合った。
ネタバレしない範囲での感想は
・グローブ座狭い!!近い!!!2階席でもオペラグラスなしでいけるんじゃないかな?
・三宅健がまじできれい。肌の透明感がすごい ・骨格が可憐 鼻筋が芸術 健くんの輪郭落ちの三宅担になれる
・手の甲の筋が男らしい お辞儀した時の首筋白い 髪の生え際すらかわいい 唇がすごいピンク
・健くんどの角度でどんな距離から見てもきれい。すごい。下から見上げてても美しいってすごくないか。健くんの輪郭担になる。
・めちゃめちゃかっこいいのにふとした瞬間が美人 目がくりくりかつギラギラ 最高
・健くんほんとお顔がかわいいのはみなさんご存知の通りなんだけど手が男らしくてときめく。血管…血管が見える…!!!!
・健くん頼むから何でもいいからいつ何時も幸せでいてくれ
といった感じです。
見終わったときには人と人とのつながりってなんなんだろうってこととか、あの世界での幸せは何だったのかななんてことを考え続けていました。
余談ですが帰りの飛行機で音楽シャッフル再生してて
東京事変の落日が流れてきたときめちゃめちゃしんどくなりました。
ジョージに思いを馳せて聞いてみてください。しんどくておすすめです。
健くんのファンとしては
「健くん;;;;幸せに生きて;;;ずっと幸せでいてね;;;」という気持ち。
もう切なさでいっぱいになってしまって物語のみに留まらず健くん個人に対しても切ない気持ちになる。
健くんには一生、できる限り楽しく穏やかに幸せに笑っててほしいよ!!!なんでもいいから笑っててほしいんだよ!!それだけでいいんだよ!!!聞いてるかそこの週刊誌!!(突然喧嘩を売る)
!!!こっからネタバレありありの感想ですお気を付けください!!!
1回しか観られないことをふまえて原作既読で行きました。多分これは正しかったと思う。結末を知っててもラストが辛かった。知らなかったら1回じゃきっと飲み込めない。
でももし複数回見れたなら結末知らないまま見てみたかった気がする。
後半ずっとこれから迫ってくるラストのことを考えて悲しくなっちゃったし。
見終わったときの感想を一言で言うとしんどい。
しんどいよ〜〜めっちゃ引きずる〜〜こんなに泣いたの久しぶり〜〜!!!
健くんというか、ジョージの「一緒にいてほしいよ」って言葉が丸2日くらいずっとずっと離れなくてあれを思い出すだけで涙が出そう。一緒にいたかったんだよ…。
もうだめV6の中で楽しく笑ってる健くんが見れないと無理…。
昔のアメリカの季節労働者のお話。農場を転々として日銭を稼いで暮らすような人たち。ジョージとレニーもその中の労働者で、どちらも身寄りはなく小柄で賢いジョージと大きく力は強いが頭の回らないレニーの二人で「小さな土地」を買って自分たちの農場を持つことを夢見ている。
原作読んだ時にはジョージは頭の切れる小柄で粗野な男って感じのイメージ。
序盤のレニーにまくしたててるとことかはレニーには怒りつつも諦めているってイメージだったけど、健くんのジョージはヤンキー。
面倒見のいいヤンキー。情緒が不安定でもあるヤンキー。
序盤のレニーにまくしたててる所はレニーの存在が本気で鬱陶しくてもどかしいんだろうなって。
レニーに馬乗りになってるとことかレニーにキレてベッド蹴ったりするとことか丸めた毛布片手でぶん回して上の段に置くとことか容赦なくビンタするとことかレニーにやっちまえ!ってけしかけるとことかその他もろもろ血の気の多い感じが
三宅健のファンとしてはゾクゾクしましたね。
物語通して血の気の多いヤンキーなんだけど、ジョージは利口だからキレる相手は選んでる(でも結局キレる)って感じ。でもだいたい我慢するべきとこでもキレるときはレニーのためだったり二人の夢が妨げられそうだったりした時なんだよなあ。
1番初めに健くん声ちょっと枯れてるかな?って思ったけどあれだけ叫んでたらそうだわ…。舞台中、特に1幕の間は8割怒鳴ってましたね。
あと序盤レニーにキレながら麦を切り裂きまわる健くんの動きめっちゃキレがいい。さすがV6。
そしてさっきまでナイフぶん回してキレてたと思ったらレニーがちゃんと出来れば頭ポンポンするしレニーが1人で暮らす!って言ったらちゃんと一緒にいてほしいよって返すしジョージに普通にキュンとする。激しめの
ツンデレ(?)
雑談みたいなとこではは、って漏れる笑いにたまに健くんを感じた。
・ビジュが良い
ジョージがレニーに大事なことを言い聞かせる時に毎回やるおててキツネがかわいい。あとキツネしてる健くんの手の白さがすごい。健くんの肌色美しい。真珠かな?
レニー役の人と並ぶと肌の白さ際立つ。なんなら宝塚の人と並んでも透明感張ってた。強い。手の骨格もきれい。
あと健くん「小柄で利口な男」の役がビジュアル的にハマるなあって思った。健くんのスタイルが元から動いてる人だから締まってるのもあって、背中とかが立ち姿が小さいんだけどちょろちょろしてるとかの小物感がなくて、ちゃんと小柄だけど頭の切れる男って感じの背中でした。かっこいい。
あと、ジョージはしきりに髪をガシガシするんだけどそれがまたかっこいいんだわ…。
いつもきっちりセットの健くんだけどのぐしゃっとなった髪を2時間半見られる幸せがあるよ!!!
衣装は昔
アメリカの農場だからそれらしいチェックのシャツとデニムなんだけど、普通にお洒落でした。チェックが似合うなあ
三宅健(39)は…。
髪色が明るめになってたのもあって完全に2列目から見ても20代に見えました。若者だった。
・ジョージの動作がかっこいい
カーリー(農場のボスの息子)が来た時レニーが目をつけられないようにベッドの向こうでうずくまるレニーと、その手前の柱で腕組んで静かにたってるジョージ。
ジョージめっちゃかっこよくない??レニーのことはったおしながら(時にはナイフすら向けてぶち切れながら)絶対守れる場所にいるんだよなあ…。
ジャニオタの心としては健くんの
ナチュラルに出てくる暴力にときめいた。そんな軽やかに殴れるんだね健くん~~!!♡♡
細かいとこだと、レニーが納屋から持ってきた子犬(ぬいぐるみ)を取り上る時にちょいちょいって子犬の顎の下を撫でるのがリアルだった。
三宅健を感じたのに加えてジョージとしても面倒みの良さが見て取れる…。好き…。
それと初めて農場でボスに会う時にレニーに喋らせないためジョージが前に出るとき、「じゃあやったるか」って感じで唇を親指で拭うのがさり気なくて大変にかっこよかった。
ジョージがちょっと下卑た話をする時の笑い方もかっこいい。ちょっと馬鹿にしたような感じのニヤって笑い方。
あけすけな、女を買う買わないみたいな話も会話として出てくるんだけど、こちら「女なんて金で買うのが一番だ!」などといった発言をする健くんになかなか興奮しました。
1幕はほとんど健くんでずっぱり。1時間半くらいずっと舞台の上でしゃべってたよすごい。
健くんの声って誰にでも聞き取りやすいかと言われるとそうでもない…と思うので、舞台でははっきりと低めにしゃべり続ける(しかもジョージはしきりに怒鳴る)の大変。
でもセリフを噛んだっていうか詰まったってわかったところが舞台2時間半通して1回しかなかった。
すごい。役者さんとしては当たり前かもだけどすごい。
〇登場人物について
登場人物みんな生きてたなぁ。
飯場(?)にいるときの農場のみんな楽しそうでかわいかった。
ものすごい悪人が誰もいないところがなんかまたなんとも言えないんだよね…。みんな人間臭いキャ
ラクターだった。
ざっくり言うと・ボス…金持ち。ボスの割にいい人。・カーリー…ボスの息子。自分が小さいからでかい男が気に入らない。最近結婚したが奥さんが美人な上にふらふら男ひっかけそうでめっちゃ不安
・カーリーの妻…いいとこのお嬢さんだったが嫁いで来たら周りに何もなくてつまらないし暇。女優になる夢、華やかな暮らしへの夢が捨てられない。
・キャンディ…この農場で片手を失くして掃除夫になったじいちゃん。よく喋る。子犬のころから一緒にいる犬を大事にしている。
・スリム…ラマ使うのがめっちゃうまい。すごいいい人。そしていい声。
・農場のゆかいな仲間たち…みんな基本はおもろい人。(雑)
私の想像だけでは見えなかった細かいとこが沢山あってすごく全員が生きてるって感じられた。原作は読んである程度イメージはあったんだけど、舞台を見てからそれぞれがこんな人間だったんだ、こんな風に生きてたんだってくっきり見えた感じ。
全体的に(読み込み浅かったのもあるけど)登場人物の解釈が結構私の思ってたのと違ってて、でもすごくしっくり来た。むしろ想像していたよりも好きな世界だった。
セリフだけ見てたらうじうじしてるなぁとか思ってた部分も舞台でのセリフを聞くとああ、この人はこういう人でこう考えてるんだ。って納得出来た。
舞台の上で全員が生きてたからなんだろうな。
序盤のキャンディ爺さんめっちゃ癒し。かわいい、うん。
キャンディじいさんってもっと卑屈な感じっていうか、しめっぽいじいさんだと思ってたんだけどすごい朗らかでかわいいじいさんだったのが意外だった。
レニーがかわいい。
小説だけだとこんなにかわいい人だと思って読んでなかったな。
ほんとに「大きい赤ちゃん」だった。そしてレニーがかわいければかわいいほどラストが辛かった…。
何回も言うけどレニーがいちいちかわいいんだよなぁ…。いつか二人で暮らす「小さい土地」のことを、ジョージ話してよ!!ってはしゃぐレニーがほんと…ほんとかわいいし…。
ジョージがこいつは働きますよとか褒めてるとこでこっそりにやにやしてるのもかわいいし何かあるといつもジョージ!って呼ぶのジョージがほんとに好きなんだなってわかってかわいかった…いい子なんだよ…泣く…。
スー
ジーばあさんの話するあいつかわいかったね。あの、なんだっけジョージのことジョニーって呼びまくるあの彼です。今ちょっと名前出てこない、なんだっけ。
スリムがあの世界で1人まじ聖人だった。あと声がとてもよかった…。
でもパンフレットに「怖い人だ」ってあった通り、みんな狭い視野で必死で生きてたあの世界で中立を保ってるのは不自然っちゃ不自然なのかもしれない。
常に全てのものから一歩引いてるような感じ。だからこそジョージもレニーに思うことをポロっと言えたのかもしれないけど。
ボスが比較的いい人だったりスリムがいたり、他もみんな基本気のいい人ばかりだったからいつもの農場よりもジョージは気を抜けていたのかもしれないね…。
途中のスリムにレニーの話をしてるジョージは表情がすごくかわいかった…。
笑い話みたいに話しててもジョージにはレニーが大切なんだなぁってすごくわかった…うっしんどい…。
ジョージにとってのレニーはお荷物でもあったし一緒にいれば賢く見えるって打算もなくはなかっただろうけど、そんなことよりもこの世界では、身寄りもなくて自分のものもなくてみんながみんなお互いを怖がっているような中、バカでも純粋で自分を慕ってきて何もかもすぐに忘れて笑ってるレニーはジョージの
人間性を保ってくれる大事なものだったんだろうな。
馬鹿だなって言いながら愛してたんだよなあ。
ジョージ側から見ればカーリーの妻はただただ邪魔者なんだけど、カーリーの妻の言うこともわかるよ。…色目使うのはいただけないけども。
あと
花乃まりあさんめっちゃ綺麗。喋り方が宝塚。控えめのトーンで話す時も綺麗に声が響くからすごいなぁと思った。
主人公側から見れば厄介だけどこの人もまあ気の毒といえば気の毒…というか中身が子供のままだったのかな。すぐムキになるとことか、レニーとお互い一方的に話してすごい楽しそうにしてるとことかを見るとそんな印象。
ジョージとカーリーの妻ははなから
バチバチしてたねぇ。でもなんかあの二人似てたしあんだけお互いぶつかり合える相手少なくともこの世界の中ではいなかったから、なんかこう、少女漫画ならくっついてるなこの二人って感じ(?)
カーリーの小物感がわかりやすくてよい。それに真正面から気に入らないって顔を向けるジョージがまたかっこいいんだ。
舞台で見ると衣装とか髪のセットとかで労働者とボス、その息子の階級っていうか暮らし方の差がはっきり見えて、あの時代あの世界でのその立場の差って大きいんだなーってわかりやすい。そういうカーリーにはっきりとではないにしても反抗心むき出しなジョージってやっぱり割と血の気が多い。
身寄りのない労働者の中でもあの振る舞いができるのはやっぱり結構頭が切れて一目置かれてたんでしょうね。レニーを扱えるってとこもあったかな。それにしても割とすぐさま喧嘩を売りたがるな君は…。
ジョージは賢くて現状が不満で、今を変えてやろうっていう気持ちが大きい。
もしもレニーがいなければジョージはまあ本人の言う通り上手いこと稼いでもうちょっと楽な仕事して女買って酒飲んで遊んで楽しく暮らして、それで今よりもむなしいままだったんだろうな。
頭がいいから人に心を開けないというか、基本打算で見ちゃう感じの人っぽいし。
そんなジョージがレニーといるのはやっぱり不思議なことだよね。レニーといるのなんてほぼプラマイで利点がないのに一緒にいたんだよなあ。
ほっとけなくて大切で、救われてたんだよなあ。
〇キャンディの犬の話
ラストにもつながる、もう自力で生きられないくらいによぼよぼでそれでもキャンディが大切にしていた犬の話。
農場の労働者の一人のカールソンがキャンディの犬の臭いに苛立っていて、生きるのもつらそうなんだから無理に生かさないで殺してやれ、俺が撃ってやると言って処分してしまう。
キャンディじいさんの犬がさぁ…つらい…。
カールソンはなんで犬の存在にあんなにも怒ってたのかって思ってたけど、
陽気にやってる中でも何度も言われるように労働者は孤独で鬱憤が溜まってて、そんな中で臭うって言ってるのに生きる意味がないように見える犬を生かすキャンディを見ていてイラついたのかな。
不毛なことをしているキャンディが理解できないし。共同生活の中での匂いは相当気になるとは思うし、そんな犬を連れてくるじいさんに苛立つのはもちろん犬自身がもう生きる力もないくらいよぼよぼでそれをする生かしていること、不合理なことをしている姿にも腹が立ってた。
身寄りがなくて日銭を稼いで週末にパーっと遊ぶみたいなことを繰り返してる労働者だから余計な手間を増やして無駄なことをしているキャンディが目障りだったんかなぁと思う。あときっと銃を使いたかったんですねカールソンは…。
そのくらいの理由で良かれと思ってくらいの勢いでカールソンは犬を始末したがったんじゃないかな。「存在しているだけでいい」っていうもののことをきっと知らなかったから。
そうそう連れ立って行動するようなやつらは多くない、「お互いがお互いを怖がっている」世界の中の話だったから、カールソンの感覚がきっと普通だったんだろうと思う。
ジョージが犬の話をキャンディの犬からそらそうとして声を上げてるとことか「うっこのヤンキー優しい…」ってキュンとするんだけど助け舟を出したのはその一度だけで、カールソンを強くは止められないのがまたなぁ…。
ジョージだけじゃなくてあの場にいた全員だけど…。雑誌持ち出したりしてカールソン止めようとしてくれた人もいて、カードいじって話をそらそうとして、それでもカールソンは収まらないし。
みんなカールソンの言うことはわかるんだよね。きっとなにやってんだこのじいさんとはみんな思ってて、でもキャンディが犬を大切にしてるのもわかってて見て見ぬふりをしていたことだったんだろうな。
そしてキャンディじいさんの犬の話出た後辺りからラストに向かってるのがわかってなぁ…。「自分で撃つべきだった」ってセリフが出た時にすでにラストを思い出してあぁ…って思った…。
そのあとじっとしていたキャンディが小さな土地の話に入ってきて夢の実現が見えてきて喜ぶジョージとてもかわいい。3人でそんな生活ができたらきっと楽しかったんだろうね。
キャンディもまた辛いんだよなあ。片手を失っていつまで働けるかわからなくてそれでも明るく、多分そういう不安や惨めさをごまかして暮らしてて、そしてジョージとレニーのようにキャンディには犬がいたんだよ。
その犬さえ失くして、でもジョージとレニーの二人が話す小さな土地に希望を見てまた起き上がったんだよなあ…。
ただ単に土地を持てるってだけじゃなくて、一人では何もできないようなレニーとジョージが一緒にいる姿にはきっとキャンディにとって「それでも生きていていいんだ」って希望があったし、悪意が全くないレニーと一緒にいることも安らぎがあっただろうし…。
「あの犬は自分で撃つべきだった」って言葉はラストの鍵なんだと思うんだけどさらっと、ふと思ったみたいに言われてたのが意外だった。
〇1幕終盤~ラスト
レニーがその力の強さからカーリーの妻を殺してしまって、ジョージがレニーを撃って幕を下ろす。
急展開のようでいて、1幕の終盤から伏線も不穏な気配も漂っていたと思う。
小さな土地の算段もたって、順調に進んでいるようでいて、なにかちょっとでも間違えると壊れてしまいそうな微妙な緊張感があった。このへんのもやもやした緊張は舞台ならではでした。
カーリーとの喧嘩で大きな赤ちゃんのレニーの恐ろしさが初めて見える。
カーリーに殴られながら何もできずに「ジョージやめさせてよ!」って叫ぶレニーも ついに「やっちまえレニーやっちまえ!」って叫ぶジョージもなんかこう、痛々しかった…。
言われるがままレニーはカーリーに反撃して手の骨を粉々にしてしまうわけだけども。
あそこで逃げられなかった、止められなかった、結局やってしまったジョージとレニーはやっぱり結局ああいうラストを迎えるしかなかったのかなと思う。
もしもレニーが逃げきれれば、力の加減ができれば、ジョージがあの場を収められたら、って思うけど無理なことだったのかなあ。
2幕の開始とかもう手が冷えてた…。だって終わりが見えるんだよ…。
黒人のあの人とのやりとりがコミカルでかわいかった。あそこで初めてレニーがジョージと一緒にいない場面なんだけど、あのなんつったっけ。ほんと名前出てこない。
*2あの黒人の人からされた「ジョージが帰ってこないかもしれない」ってたとえ話だけで椅子で殴りつけようとしてしまうとこで危うさがじわじわ見えてくるよね。ジョージはレニーを依存させすぎてしまったのかもしれないねえ…。きっとそれがかわいかったんだろうとも思うけど…。
最初は拒否してたのに結局自分の部屋にずいずいレニーにもキャンディにも上がり込まれる黒人さんかわいくて笑う。
ジョージの頭の良さと覚悟と、レニーの純粋さを見てたらあのひねくれてた黒人さんも夢を見たくなってたのがなんともまた…。
小さな土地の話をする3人が希望に満ちてて楽しそうでかわいくて、でも最後のことを思うともうこれ以上みんなのことを好きにさせないでくれ…!って思ってた。
そのまま小さな土地で幸せに暮らしてくれよ…。
ここでカーリーの妻がカーリーの手をやったのは誰なのか聞きに来て、レニー(というかカーリーに逆らえる男)に取り入ろうとする。気の毒といえばそうなんだけどね…。話し相手がほしかったのもそうだけど、気に入られたいというかちやほやもされたかったんだろうな。みんながカーリーを恐れて避けるからまたああやって悪化してたんだよね。
ボスが現れたとこで「ほらな」って心底諦めたように響く黒人さんの声がぞっとした。もう楽しい時間が終わるのがわかる…。
レニーが納屋で、殺してしまった子犬を隠そうとする場面が来る。
私ここでもう泣きそう。
子犬を殺したことよりもジョージに怒られる、ウサギの世話ができないってことで頭がいっぱいのレニーは悪い子ではないけれど本当にバカでなあ…。しんどい…。
そこに来るカーリーの妻はかわいくて美人で、すごく子供だった。
あんたって大きな赤ちゃんねって言うんだけど話してる内容あんまり変わらないからね!!平行線上で会話してるけど二人とも夢の話を一方的にしてる。
こんなとこでこんなことをしていたくないってみんなが思っててみんなが夢を見てみんなが諦める、そういう時代でそういう世界だったのかもしれない…。つらい…。
レニーが妻をあまりにあっけなく殺してしまう。
相変わらずジョージに怒られることしか考えていなかった。カーリーの妻をそのままにして最初の言いつけ通りに茂みに隠れに行ってしまった。
その時点でやっぱりもうきっとダメだったんだろうな。その感覚と力を持ったまま普通に暮らすのは限界だったのかもしれない。
キャンディが死体を見つけて、ジョージを呼んで。もうここからずっと泣いてた。
なんでこうなってしまったんだろうね。
無理だってわかっててもキャンディが二人でもいいから土地を買おうって縋り付くとこが気持ちはわかるけど無理だよやめなよって、なんか、怒りでもなくて、もうどうしようもない悲しさと諦めがこみ上げてきて、多分これを濃縮したのがあのときのジョージの気持ちだったんだろうな。
ジョージとレニーの、俺たち二人の土地だったんだよなあ…。
このままだと自分が関わっていると疑われるから、ってとこまであの状況でも頭は回るのに、レニーを閉じ込めておけないだろうかって言うジョージはあり得ないって自分でもわかってて、でも認めたくなくてそうやって提案してて、もうなんかもう…どんどんどこにも行けないって実感がわいてくるようで辛い…。
声を上げて泣いて、カーリーの妻の死体を罵倒するキャンディの気持ちもまたわかるよ…。誰も決定的に悪い人なんていないんだよ…。おいおい泣きながら人を呼びに行くキャンディも辛い。だってきっと犬を失ってしがみついた生きる希望だったのに。
スリムに改めてレニーを閉じ込めてはおけないかって提案するジョージが今までになく必死でなあ…。スリムにそうやって訴えてそれは無理だって言われるともういよいよどこにも道がない実感がわいてしまうな…キャンディの犬もそうだったけど…。
スリムはいつも正しいから意図せず終わりを宣告するようなところにいるね…。
〇最初の茂みで落ち合うジョージとレニー
もうここから先のジョージとレニーのやりとりが苦しくて苦しくて。
いつもと変わらない、なにもわかってないレニーと全部わかってしまっているジョージが最初とほとんど同じ会話をするんだよね。
ここでなんかさあ。舞台の上でも何度もジョージとレニーは同じ会話をしてきたけどきっともう何度も何度も何年もずっと昔からおなじ会話をしてきたんだなって思えて…。
健くんがジョージとしてこんな暮らしをしてこんなことがあったんだろうってことを書き出すって言ってたけど、そういう、子供のころからレニーと過ごした思い出があることすごく伝わってきたんだよ…。
「一緒にいてほしいよ」って絞り出すジョージに対してその言葉に無邪気にはしゃいでいるレニー。終わらせることをわかっているジョージとこの先も何も変わらないと思っているレニーが対照的で本当につらかった。
なんでこのままでいられないんだろう。一緒にいてほしいのに。このセリフが、この時の声が終わった後もずっとずっと頭から離れなかった。
いつもみたいに俺が一人ならどこにでも行ける!って怒鳴らないの?って言うレニーに「お前なんでも忘れるくせに俺の言ったことは覚えてるんだな」ってあきれたように言うジョージがレニーを見つけた後に初めて少しだけ笑うんです。
泣き声で笑うジョージの声が全部を伝えてくるんだよ…。ほんとにね…。そんなありえないこと覚えてなくていいのにね…。
レニーに最後に夢を語るジョージはすごく激しい。
文章だけで読んだら切々と語るのかなあと思っていたけど、怒鳴り散らすようにして「小さな土地」の話をするジョージはもうそうやって奮い立たせないとできなかったのかな。
「きっといいところだ」ってジョージが言ったとおりに、銃弾を受けたレニーは幸せそうな顔をしている。
銃声のあとに伸びあがるようにして笑顔のまま止まってしまったレニーは、あの時「小さい土地」に行けたんだろうか。
〇終幕
ここであっけなく突然舞台が終わる。喪失感についていけない。
最後は本当にきつかった。
そして健くんがレニーを何度も何度も繰り返し失ってることを思うと辛い…辛いよぉ…美味しい物とか食べて…あったかい布団で寝てください…。
舞台って体力的にもきついと思うけどこの舞台は精神面も削られそうだ…。
カーテンコールは4回あって、出てくるごとに健くんの顔がちょっとずつジョージから
三宅健になってるようでちょっとほっとした。
3回目でレニー役の章平さんが健くんをお姫様抱っこしてて、ジョージとレニーに対する感情と健くんと章平さんに対する感情がごっちゃになって「うわああああかわいいいいいい!!!幸せに暮らしてえええええ!!!」みたいな気持ちで号泣しました。
めちゃめちゃ感情揺さぶられて考えさせられるいい舞台だったと思う。
しんどいしんどい言ってるけど見てる最中は農場のみんなとのやりとりとかすごく笑えたし、楽しい気持ちもたくさんもらった。(その分最後がしんどい)(まだ言う)
以前にSexyZoneの番組で
中島健人くんにバレエダンサーの
宮尾俊太郎さんが
「客席にいるとその人の命が削れてキラキラしたものが見えるんですよ。自分自身を全部かけて命の削れていって、その破片がキラキラ飛んでいくんですよ、それが見えた」
って言ってたことがあるんですよ。
私はこの言葉がすごく好きで、人を感動させるパフォーマンスをする人すべてに当てはまる言葉だと思ってて、今回の「
二十日鼠と人間」でもまた、役者さん全員の、健くんの命を削った輝きを目の当たりにしました。
健くんはいつも命を削るようなきらめきを見せてくれるなあ…。
健くんの生身の部分をきっと永遠に知ることはないけど、健くんがいつも命を削って輝いて目の前に立ってくれていることと、与えてくれる感情は何があっても変わらないから私は健くんが一生好きです。
まじで健くんずっとずっと幸せに生きてね…。
こんなん私みたいなファンが言わなくても健くんは健くんらしく生きてるだろうけど、それでもやっぱり自己満足でいいから願ってたいんだよ!!!
もうほんと健くんいつでもどこでも何しててもなんでもいいから、いっぱいご飯食べていっぱい寝て楽しく笑って暮らしてくれ!!!大好きです!!!!!