嬉しいとか楽しいとか恋しいとかそういうの全部

V6とSexyZone沼でゆらゆら流れつつ赤い薔薇に誓っています 

帰り道 to youのストーリーが無限大な話

Sexy Zone の10月23日発売したシングル麒麟の子/Honey Honey通常盤カップリング曲「帰り道 to you」の話をします!!!


作詞作曲がたなかまゆさん。前回たまらなく好きでブログ書いたTwilight Sunsetと同じ方だ~!!!わたしはあなたが好きです!!!!!
(↓これです)

cy-76md.hatenablog.com

 

この「帰り道 to you」はすっごく優しくてかわいい恋をしてた歌なんだけど、聞き始めたときと聞き終わったときで印象が全然違った。
曲の中の情景とか感情の流れがなめらかでさりげなくて聞き終わったときに映画を1本見終わったかのような充実感があるんだけど、これTwilight Sunsetと同じ感情です。同じミディアムバラードでも全然違うタイプの曲なのに。すごい。

Twilight Sunsetも帰り道 to youも劇的な事件は描かれないけど、たった5分の中で美しい情景に合わせて自然に柔らかい感情の動きを見せてくれるよってことで私の見た帰り道 to you の話をします。

 

改札口僕を見つけ嬉しそうに走ってくる
ただいまとおかえり家までの道
今日一日あったことをとりとめなく話しながら
コンビニによってアイスをふたつに割って

風磨くんの「ただいまとおかえり」が優しすぎて好き。こんなただいまとかおかえり聞いたら仕事終わりの疲れとか全部溶けて消え去る。
そしてSexyZone内とりとめのない話を聞いてくれそうな人選手権ダントツ1位の勝利くんにとりとめなく話しながらアイスをふたつに割らせる歌詞の振り分けが完璧。
なんでもない日常風景を歌うアイドル美しくてかわいくて好き。癒し。 

 

突然始まるしりとりも
壊れた傘に笑ったことも
バラ色と呼ぶにはささやかな日々

バラ色と呼ぶにはささやかな日々」って言葉に幸せが詰まりすぎてる。
「バラ色の日々」なんて浮かれた華やかな言葉が頭に浮かんじゃうくらいにいつも楽しくて、でもこの優しい日常はバラ色というほど豪華じゃないよねって笑っちゃうんだよね。幸せすぎる。
ここ健人くんのバラ色が何より似合う華やかな声で言われると「バラ色と呼ぶには」なんて言いながら鮮やかで美しい日々なんだろうなって思えるんだよな~~!!!「ささやか」に縁のなさそうな健人くんの言うささやかな日々ってすごく大切にされてそうで好き。

 

いつだって隣には君がいて
それだけで何もかも大丈夫な気がしていた
青すぎてまぶしくて街灯の灯りでは照らせないよ
もう戻れない帰り道 to you

「いつだって隣には君がいて」うんうん
「それだけで何もかも大丈夫な気がしていた」わかるわかる
「青すぎてまぶしくて街灯の灯りでは照らせないよ」ああもう昔のことだったのか…
「もう戻れない帰り道to you」…戻れないの…?もう戻れないの?????

これ最初きいた時このサビ予想できましたか???めちゃめちゃショックだったんだけど????
1番のAメロもBメロも全然過去形じゃないし切なかったり悲しいような雰囲気もなくて、夕焼けでピンクに染まる雲を見ながら一緒に帰り道を歩く二人のことしか思い浮かばなかったのに…。ここまでささやかでも具体的で目に浮かぶような幸せを丁寧に描かれた分「もう戻れない」のひと言の衝撃がすごい。「それだけで大丈夫」なんてずっと続く幸せへの根拠もない自信を抱いていた穏やかな帰り道を思い描いていたら突然道の先が消えてしまった…。まさかここまでが過去篇だと思わないじゃん…。

 

思い付きで遠回りして二人して迷子になったこと
懐かしくてひとりで回り道

やっぱりもう君はいないことが確定してしまった…ひとりで回り道…。あの幸せは起承転結の起でしかなかったんだ…。

聞き手としてはまだ君がいないことを受け入れられないんだけど曲の中では僕にとってもう君のいた日々は懐かしいものになってるみたいです。
そして「懐かしくてひとりで回り道」の健人くんの癖の強いタ行が好き。
(o'ω'o)懐かしくツェ~

 

目をつぶって歩いてみたり
変な名前で呼び合ったり
輝いてるわりにはくだらない日々

風磨くんと変な名前で呼び合いたい人生だった。
風磨くんは変な名前で呼ぶなよみんなバカップルだと思うだろ*1と言いながら変な名前で呼び合う人種でしょわかる…。声が優しすぎるんだってば…。
健人くんの声がインパクトあって満足度高いホットチョコレート的な甘さなら風磨くんの声は金平糖みたいないつでもすぐ味わえるさらっとふわっとした優しい甘さでキュンとする。

歌詞の流れというか物語の流れ的に、ここで「僕」は「君」の思い出を昇華したつもりでできてないって気がついちゃった気がします。
あんな日もあったなってひとりで回り道して見たら思ってた以上に思い出がちりばめられてて。

「バラ色と呼ぶにはささやかな日々」と感じていた思い出を細かく思い出すと自分の中で輝いている割にはくだらなかったって実感するんですよね。でもその方がこう…心にくる…。
自分の中であの日々は輝いてるけど何か大きなイベントや事件があったわけじゃなかったな、考えてみたらくだらないことしかなかったなってことに気づいた方がずっと「君」の存在の重さが実感できてしまう。だってあんなになんでもないことが輝いて見えたのはただ君が隣にいたからなんでしょ…。

またマリウスの柔らかい発音の「輝いてるわりにはくだらない日々」が暖かくてどんなに楽しかった日々なのか感じ取れちゃうんだよなぁ~~。マリちゃんの歌声って母音の響きが柔らかくてでも情感込めすぎずフラットな印象があってとても優しい。好き。

 

いつだって笑ってたはしゃいでた
君の涙の意味も分からないまま抱きしめた
思い出すそのたびに街灯の明かりさえ眩しすぎて
にじんでしまう帰り道 to you

 きっとこんなに幸せに一緒にいられる「君」と離れたことにはよほどの理由があったんだと予想できるんですよ。自分たちの力ではどうにもできない理由があったんだろうなって。でも僕の中に残ってるのは「君の涙の意味」ではなくて君を抱きしめたこと、君といた時間のことでしかないんだね。本当に君しか見えてなかったんだなぁ…。

 

一緒に見たものが多すぎて
どこへ行ったって見えるのは 君の笑顔ばかり
聞こえてくるのは 君の声ばかり

懐かしくてとか言って思い出にしたふりしたって改札では君の駆け寄る姿が見えるしコンビニだってアイスを割る君の笑顔が見えるし道を変えてみたって二人で迷子になったことがすぐよみがえるんだよね~~!!!まだ何も忘れられてないじゃん!!!
思い出して街灯が滲むのは眩しいんじゃなくて涙のせいに決まってるよ!!!!

ところでCメロの上ハモ大好きなんだけどここ健人くんであってますか…?えっ…歌上手いね…??(1日ぶり3130回目の気づき)

 

大げさなことはなくて
小さな喜びにあふれて
バラ色と呼ぶにはありふれた日々だね 

大げさなことはなくて」「小さな喜びにあふれて」がしょりマリの声なの優しくて泣けてきてしまう。ふまけんの声は強くて鮮やかだけどちびーずの歌声はパステルカラーで繊細で優しいんだよね。
そして「バラ色と呼ぶにはありふれた日々だね」で重なる声の奥行で君と僕の思い出の深さを感じてしまってもうダメ…。
他のユニゾン部分では誰かがハモリ部分に回ってて、この「バラ色と呼ぶにはありふれた日々だね」だけハモリなしで全員同じ旋律歌ってると思うんだけど(違ったらごめん)それがまたここまでの思い出の集大成が襲い掛かってくるみたいで胸がいっぱいになります。

この歌詞はなんとなく「君」からの言葉なんじゃないかな~と勝手に解釈してる。
これまでささやかな日々、くだらない日々を思い返して心の中で呟いてたけど、そのきっかけは「バラ色と呼ぶにはありふれた日々だね」って僕に笑いかける君の言葉だったんじゃないかなって。「バラ色と呼ぶにはありふれた日々」は僕が思い返してるだけじゃなくて君が教えてくれたことなんでしょ!!(ここで大号泣)

「僕は君と僕のことをずっと思いだすことはないだって忘れられないなら思い出にできないから」*2 っていう好きな歌詞があるんですけど、帰り道 to youは僕が君を思い出にするまでの曲なんだと思います。
もういない君を見続けることをやめて、君がいないことをちゃんと知って、はじめて正しく君を思いだせたんじゃないかな。

 

いつだって隣には君がいて
それだけで何もかも大丈夫な気がしていた
青すぎてまぶしくて街灯の灯りでは照らせないよ
もう戻れない帰り道 to you

さよなら 帰り道 to you

君と歩いた帰り道を1人でなぞってやっと君とさよならするんだな…。
劇的ななにかに出会うんじゃなく、日々の積み重ねの中でシンプルで穏やかな優しいお別れを描いてくれたたなかまゆさんありがとう…。

帰り道って言うくらいだからきっとずっとふたりで街灯の下同じ道を歩いていただけの日々なのに、街灯の明かりでは照らせないほど眩しい日々だったって表現するところとか大好き。周りから見れば薄暗がりの中街灯に照らされてるだけの2人なのに僕にとっては街灯なんかじゃ足りないくらいに眩しい時間だったんだね。
婉曲的にいろんな角度から描かれる幸せが綺麗すぎるんだよなぁ…。

さよなら 帰り道 to you」uの余韻で心臓握り締められる。君の思い出を抱いて泣きそうな顔で微笑んで街頭の下を歩く情景が見えるよ…。


以上帰り道 to youにストーリー性見出しすぎてる話でした。

帰り道 to you は普通に訳して「あなたへの帰り道」とtoをローマ字読みで「あなたとの帰り道」の2つ分意味があるのかなぁと勝手に思ってます。あなたのもとへの帰り道がないことを受け入れてさよならするのと同時にこれまでの思い出であるあなたといた帰り道にも綺麗にさよならを告げたんだなぁ…。

「僕」はきっと「あなたへの帰り道」がないことはきっと最初から受け入れたつもりだったんですよね。でも実際は「あなたとの帰り道」の面影ばかり追いかけてたんだろうな…。改めてちゃんと「君」との思い出に向き合ってさよならしたんだなってことが歌詞の中の情景描写と僕の見ていた思い出から伝わってくる…すごい…ストーリーが見えすぎる…。

この曲「悲しい」も「寂しい」も「楽しい」も入ってないというか、感情的な形容詞がほとんどなくて情景描写がほとんどなのに「僕」の心の動きがこんなに読み取れてしまうのすごくないですか???私の中で無限にストーリーが生まれる。

ていうかここまで恋の歌として私は解釈してきたけど僕と君の関係性はなんとでも収まるんですよね。もしかしたら手を離れた子供を想う親かもしれない、生活の中で疎遠になった友達のことかもしれない。
明確な感情を表わす言葉がない分輪郭がふわふわしててそれぞれの心の中にそれぞれの帰り道 to youを受け止められるんですよね。この曲無限に噛み締められるぞ…。


帰り道 to you聞けば聞くほど心に来ます。コンサートで歌うならセクシーたちは各々感情を込めて君との思い出の別れを表現して欲しい。メンバーも観客も見ずにそれぞれの心の中との「君」との別れを見せてくれ…そういうのすごく似合うから…。
あと聡ちゃんが歌うなら絶対渡して欲しい歌割部分は「思い付きで遠回りしてふたりで迷子になったこと」です。聡ちゃんと迷子になりたい。

 

改めてたなかまゆさんの曲が自分に刺さりまくるし、ふんわりしてるけど鮮やかな世界の描き方がSexy Zoneに大変に似合うなってことを感じました!またよろしくお願いします!!!

そして言われなくても聞いてると思うけどみんな帰り道to youマジでスルメ曲だからめちゃくちゃ聞いて…そして思い思い切ない別れを心に描いてください延々泣けるから…。 

長くなったけど終わり!
歌詞の深読みめちゃくちゃ楽しかったですまたやりたいな!!!

*1:湘南乃風

*2:BUMPの飴玉の唄だよ