嬉しいとか楽しいとか恋しいとかそういうの全部

V6とSexyZone沼でゆらゆら流れつつ赤い薔薇に誓っています 

LIVE TOUR V6 groove 感想

9/4 groove 初日行ってきました感想

 

どうしよう最後のV6にどういう気持ちで会いに行けばいいんだろうって緊張しながら行ったけど、そんな心配いらなかったなって今は思う。

V6相変わらずかっこよくて綺麗で優しくてかわいくて面白かった。V6だった。

わざわざさよならって言わないし終わりを思わせるような表現もほとんどなかった。ただこの先も大丈夫だよ、だからあんまり悲しまないでねって伝えてくれるようなコンサートだった。

V6終わるのやだ〜!!!って暴れて泣いてたのにV6が丁寧に優しく柔らかい布団でくるんで大丈夫だよって寝かしつけてくれるから大人しくなってV6のことが好きだよ〜…って丸まって静かに泣けるようになりました。って感じ。

そんなことされるからまたV6のこと好きになって更に泣いてしまうんだけどね…これはもう許して…。

ほんとにずーっと泣かないでねって優しく言われるようなコンサートだったと思う。

演出にも曲にもパフォーマンスにもV6の配慮と愛情と優しさがいっぱいだった。席の場所の問題もあるかもしれないけど、なんとなくいつもよりも構成が平面的で、もちろんコンサートに生で入るのは楽しいけど見やすさで言うと配信で映える部分が多いような気もした。見たい人が全員見られる配信でこそ最大限のパフォーマンスが見られるようになってるんじゃないかなぁと思う。

V6の終わりに向き合えたかと言われると、まだあんまり自信はない。でもV6はずっと大丈夫ってそれだけは信じられたよ。最近ずっと悲しいのはファンとしての自分とV6の別れよりもV6の6人が離れ離れになることが勝手に切なかったんだって今更わかった。でもこれまでの思い出がなくなるわけではないし6人の関係性がなくなるわけでもないんだよね。

それを言葉にするわけじゃなくただパフォーマンスで教えて貰えた気がしました。

でもやっぱりV6は唯一無二だよ…V6のダンスを目の前で見るとひとつの塊が動いてるように感じるんだよ…。呼吸を合わせるってこういうことなんだなって思う。

こんな人たちどこにもいないしこんな表現を浴びられるの他のどこに行けばいいのかわからない…寂しい…(堂々巡り)

 

でも寂しいのはもうV6のことが好きだから仕方ないんだよな。この寂しさと一緒にどうにか進んでいきたいとは思えるようになった。多分V6のおかげ。

 

↓以下セトリ、演出ネタバレ!

 

入った途端のセットが見たことないぞ?って感じ

真ん中にドーンとセンステ縦に伸ばしました!みたいな花道?があって派手な飾りもセットもなくてただ天井から大きい布が6枚垂れてて、全貌がわからない。でもこれがコンサート始まるとどんどん展開していくんだよ…。V6そういうことやる。始まんないとなんもわかんないですよね〜はいドーン!みたいなことをやる。

 

ブイシッ!ブイシッ!のコールが出来ないけど5分前位からどこからともなく手拍子が始まる。同じくらいにここまで会場で流れてたシングルメドレーよりちょっと大きめの音で「僕らはまだ」が流れ出す。この「僕らはまだ」がコンサート0曲目みたいな感覚だった。

イントロでみんなちょっと手拍子引きずられかけてたけど持ち直した。MCで井ノ原くんもよくつられなかったね!って褒めてくれました。V6ほんとに何でも褒めてくれる。体にいい…。

 

1 雨

1曲目に雨が来るって思わなかった。リード曲だけど来ると思ってなかった。だって雨って聞いたらその後しばらく他の曲耳に入らなく無い!?

でも1曲目で正解でした…。1曲目に雨が来るからこそ「始まった」って思った。コンサートっていうか舞台が始まった感覚。違う世界がここに始まったぞ、みたいな。大きな花道の上にパラパラ出てきてふらふら歩きながら歌うV6の世界はもう舞台。「死ぬだけ今まで幸せ 死ぬまで今だけ幸せ」でスポットライト浴びる長野くん歌ってるのにセリフみたいだった。

メインステージのモニターを使わないで上から垂れた幕に歌っている姿が映るから、液晶の眩しさがなくて「雨」の世界に相応しい静けさがあったの本当に美しかった。

黒い衣装が照明を浴びる度にキラキラ光るのが雨の降る中にいるみたいで、大きな幕の間を6人が歩くから姿が見えたり見えなくなったりするのも森の雨を思わせてくれて、なんでこんな魅せ方が思いつくんだ…って感じ。「雨」を人の前で見せるならこれしかないって気がしてしまった。

輪になって踊るダンスがあんまりにも綺麗。滑らかでひとつの生き物みたい。MCでも言ってたけど初日なのに完成してた。初日でここまで固めてくれるのもV6の優しさなんだろうな、いつどうなるか分からないしここが最後の1回の人が多いだろうからだよね…。

 

2 TL

TL来るの!!!??!?!?!?

正直TLは配信ライブの見せ方が完成系みたいなものに感じてたから来ると思いませんでした!!!!

目の前で動くTLかっこよすぎる息が止まる。これに関してはマジでかっこよすぎて「かっこよかった」という記憶しかない。無理。

 

3 Heart beat groovin'

3曲目でこれが来るのめっちゃ最高。ONESで言うBEAT OF LIFE枠だよねわかります。

1、2曲目の色味の少ない照明からポップな色合いの照明になって、世界がカラフルになる。物理的にもそうだし印象としても雨とTLはモノクロの研ぎ澄まされた世界の中にいたような感じだったからここで一気に温度を感じた。V6かっこいいよぉ…。

 

4 太陽のあたる場所

どこかに入るとは思ってたけどかっこいい3連撃の後にV6の暖かさを直で浴びせられると涙腺がぶっ壊れる。もうこれ歌ってくれちゃうの〜!?

ここでまさかのトロッコが来ます。トロッコが来るんです。

コロナ禍のコンサートでもうトロッコで近くに来てもらうのは難しいねって思ってた。でも実現してくれた。アクリル板を両側に貼っていつもよりも高いトロッコ。きっとどうにか近くに行けないか試行錯誤してくれたんだなって思ってステージに近づく空のトロッコを見ただけで泣いた。だってすごい嬉しかった…。V6絶対いっぱい色んなこと考えてくれたよね〜!!!!好き〜!!!!!!

 

5 over

6 UTAO-UTAO

涙腺ぶっ壊しコーナー。トロッコで移動した端の小さいステージがめちゃくちゃ高く上がります。つまりVロードがなくたって高いところの人を見てくれる。愛だよ…。

こっちが声を出せなくてもV6はいつものV6を見せてくれるのも嬉しかった。overを踊ってペンライトの動きを見て、コンサートに来たんだ!って実感できた。UTAO-UTAOも歌えなくても多分V6は声を聞いてくれてる。好き。

 

トニカミメドレー

 

7 Ash to Ash

ほんとか?って思うじゃん???ほんとです。ほんと来ました。カミセンがcom'n com'n com'nって歌いだします。ここで叫ばなかった私もみんなもめっちゃ偉いと思う。コロナじゃなかったら歌い出しでギャーーー!!!!!って言ってた。

ここでメインステージのモニターが全貌を現すんだけどめちゃくちゃでかい。一般的なジャニーズコンサートのメインステージにあるセットをなくしてそこの場所全部モニターにしてます。奥行きがものすごく広く見える。

 

8 ジンクス

叫ばなかったみんなえらい。ジンクスだぞ!!!!26年目の!!!!ジンクス!!!!!!聞けると思わないじゃん!?しかもスタンドマイク。蛍光黄色の。途中で伸びる。ここはトニコンか?

ここからトニカミ両方爽やかな青色の衣装になるんだけど、どちらかと言うとカミセンにめちゃくちゃしっくりくる衣装でかわいかった。

 

9 HAVE A SUPER GOOD TIME

叫ばなかったみんな(略) 個人的に大好き曲すぎて泣いた。全部に言えることだけど振り付けがそのまんまなのも泣いた。会えた!君に!I feeling for youのとこが大っっっっ好き。カミセンはさぁ!いつどんな時もかわいいんだよ!!!!何歳でも何年経ってもかわいい!!!!この曲を踊る26年目のカミセンが証明している!!!!

 

10 knock the real

叫ばなかった(略) 立て続けに夢みたいなトニカミコンが繰り広げられてクラクラしました。だってきっともうトニカミコンがない限り見られないんだろうな、見たかったな…って願ってた曲が次次目の前に現れる…。死ぬ前の夢か?©️ノブ

 

11 Born to run

叫(略) 左からカミセン、右からトニセンのバトルみたいなトニカミの応酬を見せつけられるのやばい。余談だけどあんスタのライブバトルみたいなのってこんな感じで行われてるのかなって思いました。このメドレー永遠に続いて欲しくて逆にいつ終わるのかヒヤヒヤしながら見ちゃった。

 

12 オレじゃなきゃキミじゃなきゃ

右左で入れ替わってたトニカミだったけど、ここでカミセンの後ろからトニセンが出てきて、最初のサビのところでカミセンがニヤニヤ見てます。かわいいよ…。でかいモニターに映し出されたミラーボールをバックに光る階段の上で歌われるオレキミは最高です。

 

13 silver bells

もしかして夢にまで見たカミセンディナーショーに来ちゃいました…?silver bellsのカミセンの歌声を生で聞ける日が来るなんて…。屋台骨になる岡田くんの声とキラキラ光る剛健の声のバランス大好き。

 

14 Dahlia

もはや失神しなかった私もみんなも偉いと思う。パラリルパッが来てしまったよ……。当たり前にギターを持ってくれた井ノ原くんに感謝…。

ほんとに叶わないと思ってた夢が全部叶ったようなトニカミメドレーでした……びっくりした………。

ここでメドレー終わり。

 

15 分からないだらけ

アルバムで聞きながら1番好きだった曲。幻想的っていう言葉がぴったり。モニターに大きな月が映し出される下で光る衣装を着て踊るV6、人外の宴みたいな雰囲気出してました。さっきまで生命力溢れてるトニカミメドレーしてたのに…。

コンサートで歌ってる姿を見ると思ってた以上に剛健メインの歌割りだったんだけどAメロで剛健が背中合わせし始めて死んじゃいました。コンビの背中合わせは死ねる。月の下で踊る4人の真ん中で背中合わせする剛健、この世のものとは思えない。健くんのダンスを双眼鏡で追いかけてると手話みたいにひとつひとつの動きに言葉が宿ってるように思えて、私たちの知らない言語で6人が踊りながら意思疎通しているような気もしました。綺麗…。

 

16 MAGIC CARPET RIDE

マジカペは最高。知ってた。分からないだらけもだけど、V6はダンスの緩急の付け方が呼吸みたいに揃ってて本当に綺麗。意識しない、カッコつけるわけでもない「抜く」動きが出来るのかっこよすぎてダメ。好き。

 

17 Blue

ここで照明が明るくなって衣装の全貌が見えたんだけど、まさかの配信ライブの白衣装の形を引き継いで青色キラキラチェック模様入りにしたもので私は死んだ。健くんの短めジャケット、ヒラヒラのズボンスタイルの良さとかわいらしさを全面に表したあの衣装がまた見られるなんて思わなかった。神はここにいた。

Blueを踊る健くんすごく楽しそうで好きです。たしかここだったと思うんだけど、長野くんと目を合わせてニコニコしてて桃源郷が生まれてた。

 

18 Let me

かっこいいのになんとなく懐かしくて優しい曲。Blueとこの曲は方向性は違ってもどっちもV6らしいなぁと思う。

もはや当たり前のことなんですけど、V6歌が上手い。聴きごたえがすごい。「僕たちの音楽だけは誰とも比べられない」って歌詞の説得力を目の当たりにしてしまった。

 

MC

細かい詳しいレポは記憶力に自信が無いので素晴らしいレポを残されてるネットの偉人たちに任せます…。

ちょっとだけMCでどんな話をするのか身構えてたけど、いつも通りのV6だった。いつも通りだけど当たり前にこっちを気遣ってくれて、4年ぶりに会えるのを喜んでくれた。わざわざ言ったりはしないけどいつも以上に気合いを入れて臨んでくれてるのもわかってめちゃくちゃ大好きでした。あと面白い。当たり前のように全部面白い。健くんが岡田くんに100回くらいおいしいって言って井ノ原くんがまさに食べてる最中でもおいしいよ!っておすすめしたという鮭明太、買って帰りました。かわいい。健くんかわいい。知ってた。かわいい。

笑えないのが悔しかったって言うか笑っては行けないV6のMCもはや苦しかった。我ながらよく耐えた。ただどうしてもみんな堪えきれなくて……ンッッってなったところもあった。(^▽^・)さすがに今のはみんな笑ってたよって長野くんに言われたのも輪をかけて面白かった。よく耐えた。

今回のMCもV6がファンをめちゃくちゃ褒めてくれて、V6のファンがマナーがいいって言われる所以はここにあるんだよなぁと思いました。褒めて伸ばすの教育方針、すごく効いてます。

 

19 High hopes

アルバムのカミ曲かっっっこいい。メドレーで昔のカミセンを昔の振り付けのまま見せてくれたのもあって、カミセンの雰囲気はそのままに時代に合わせて更にかっこよくなってしまってるのが理解出来てしまった…。あと今更すぎる感想だけど、カミセン初期に比べて本当に歌が上手い…すごい…各々自分の声を使いこなしてる…かっこいい…。

 

20 グッドラックベイビー

アルバム聞いて泣きすぎてイントロの1音目で泣くようになってしまった。マスクべちゃべちゃになりました。トニセンの歌声が優しくて、バックのモニターに映る絵本みたいな映像と色々重ねてしまって涙止まらなかった。この曲はもうどうしても泣いてしまう。

並んで座って穏やかに歌うトニセンを見てたら、トニセンがトニセンとして居てくれるとV6はなくなってしまってもなんとなく6人の拠点みたいなマークは見えてくれるのかもしれないなぁと思いました。

 

21 素敵な夜

久しぶり!って声かけた人の役を坂本くんが請け負っていて井ノ原組がわざとらしく訝しげ〜に見てる感じ、すごくV6。グッドラックベイビーに引き続いて絵本みたいな世界観でかわいかった。 ミュージカル見てるみたいで楽しい。V6なんでもできるな…。

 

22 Best choice

かっこいい〜!!!!!!!!STEPの中でもすごく明るくてなんとなくアイドルらしい曲ですごく好き。ちょっと若手グループが踊ってそうな曲調でもあるけどV6の歌声の厚みと当たり前のように踊るダンスの美しさがおかしい。めちゃくちゃかっこいい。これが1曲目では?みたいな勢い。

 

23 PINEAPPLE

メインステージで椅子に座ってのダンスだったけど、ステージのせり上がりはなくてアリーナ奥の方だとちょっと見えづらかった。でもモニターに正面ではなく後ろから見たV6と客席のペンライトの光がモノクロで映し出されてるのが美しくて、演出が上手すぎて感動しました。V6と一緒に映るファンが「君」な気持ちになれるし、360度どこから見てもV6の動きが美しいからこその演出…。

その後センターの方に歩いてきたV6が幕みたいに降りてきた細い糸のカーテンのような中で踊るけど、幕じゃないからこそ、その中から突然外に抜け出てくる演出があって、離れてる距離を一瞬で縮められたみたいでドキッとしました。遠距離恋愛の表現天才じゃん…。

 

24 家族

同じく糸でできた幕の中での演出。6つの電球が降りてきてユラユラ揺れる中で歌ってるV6にセクバニコンの官美を思い出したのと、剛くんだけがその囲われた中から出てくる演出になんとなく剛くんへのメッセージみたいなものを感じた。

多分もうこれから何があっても、6人には変わらない関係性があるって見せてもらえた気がする。

 

25 Full circle

YouTubeで円盤でめちゃくちゃ見返したFull circleが今ここに………。V6の円になるダンスは本当に綺麗だし「円」が似合うグループだと思う。自然に当たり前にお互いに循環できてるような関係性がある。綺麗。

 

26 Sweet days

愛を確かな今に!愛情がいっぱいで岡田くんプロデュースらしいなぁと思う曲。花柄の衣装が似合う…。健くんがディズニー世界の王子様…。

募集されてたファンからの映像がここで使われてて、会場で歌えなくてもファンの合唱が聞こえるのが優しい。正直ファンをモニターに映されるよりもV6を映して欲しいと思ったりしちゃったりもするのだけれど、ファンからV6への感謝を伝えられるのは本当に素敵だと思う。

 

27 Believe your smile

ビリスマ大好き〜〜〜〜!!!!(クーラー大好き〜!のノリで)

しっかりエアギター踊ってくれたの嬉しかった…。

真っ直ぐで爽やかな若さが現れてるラブソングを今も全然引っかかりなく歌い上げてくれるV6が大好き。

 

シングルメドレー

28 愛のMelody

29 本気がいっぱい

30 Darling

31 グッデイ!

32 HONEY BEAT

33 WAになっておどろう

34 愛なんだ

いつもの!V6!!いっぱい踊らせてくれる!!!!アクリルトロッコがまた来てくれて嬉しかった。コンサートだ〜!って思えて何度踊っても何度聞いても楽しい。全部好き。みんな本当に丁寧にファンを見てくれるし手を振ってくれるし反応してくれる。

 

35 MUSIC FOR THE PEOPLE

ここでMFTPですよ…何回みてもかっこいい。色褪せない。振り付けもきっと多少は今の流行りからは外れてるところもあると思うんだけど、それでもかっこいい。V6の踊るデビュー曲は「今が最高」を体現している…

 

36 BEAT YOUR HEART

坂本くんラップ〜!!!!途中でちょっと坂本くんが転んでしまったんだけど(普通に立ってたから怪我とかはなさそうでよかった)、チャチャッと長野くんがサポートしてたので私の頭の中で「さすが嫁」という剛くんの声が響いたよね。1234BEAT YOUR HEART!!!が出来たの楽しかった!!!!

 

37 MADE IN JAPAN

この辺3曲花道両脇の客席に向いて歌ってたんだけど、セクバニコンの360°ステージとはいかずとも正面がクルクル変わる中でさらっとパフォーマンスするのかっこよすぎて泣く

いつの年代のどんな曲歌って踊っても常にかっこいいV6なんなの????(謎ギレ)

 

38 TAKE ME HIGHER

歌番組披露バージョンかっこいい〜!!!アルバム曲シングル曲見たいもの全部見せられてしまって楽しくてなんとなく終わりを感じてこの辺涙で視界が滲んでしまってたのが悔しい もっと視界をハッキリした状態で見たかった

 

39 目を閉じれば

「今日のために生まれてきた曲です」って井ノ原くんが言って歌ってくれた曲。

歌詞を全部覚えてる訳では無いけど、V6が最後に「大丈夫」って言ってくれた。V6は多分この曲でも、このコンサートの中でも、解散発表してからも、もしかしたら解散を発表してなくて考えてもいない時でもV6はみんなのそばに居るってずーっと教えてくれてた。ちゃんとその気持ちを受け取りたいなって思えた。

 

40 95groove

アンコールはこれが来ると思ってました………。そして泣くと思ってました。泣きました。健くんの踏んだステップ綺麗かっこいいかわいい美しい…。

アンコールといいつつゴリゴリ踊るしみんな楽しそうで素敵なアンコールでした…。斜めに並ぶフォーメーションダンスもセンターに集まって歌うV6も楽しそうで嬉しかった。「愛してるなんて言葉は嘘にしておくから」って歌うV6の愛してる全然嘘になってくれなくてまた泣けた。

 

全部終わって、メインステージのモニターに映し出された6人の写真と添えられたV6からのメッセージに全部全部詰まってた。優しくて真摯ででもちょっとふざけてみせるV6大好きだよ。V6がファンの幸せをいっぱい祈ってくれているのがわかったからファンの私もこの先6人がどこに行ってもみんなの幸せをずーっと祈っていたい。祈ってると思う。泣いても笑ってもV6の門出を祝福したい。みんなが幸せでいてくれますように。私も幸せでいるから大丈夫…ってまだ言えないけど、いつか絶対言えるようになるから安心してください。大好きです。

 

終わり!

 

やっぱ待ってトビラとCrazy Rays!!!!Crazy Rays聞いてないです!!!!!終わらないで欲しい!!!!!歌番組でもいいからCrazy Raysを歌ってくださいお願いしますお願いしますお願いします!!!!!!!!

 

V6にいつか追いつけますように

V6の発表を聞いてから今日までの気持ち。健ラヂを聞く前にとりあえず残しておきます。まだまだめちゃくちゃ後ろ向き。
V6のこと、2010年の4月3日からずっと好きだった。他に好きなアイドルも増えたけど、V6はV6としてずっと好きだった。15周年から好きになったから30周年にたどり着いたらやっとV6の半分を見届けられるって思ってたのになぁ。まだV6の5分の2しか見れてないよ。

3/12
15:50にメールに気が付いて、「大切なお知らせ」の言葉を見て手が震えた。ライブかアルバムか、もしかしたら誰かの結婚とかそういうことかなって考えてもみたけど、発表時刻が午後6時じゃなくて16時だったから悪い予感はしていた。
トイレに駆け込んで16時のお知らせを見て反射で泣いて呆然として、なんで?としか思えなかった。V6は誠実なお知らせ動画をファンに最初に見せてくれたけど、V6がみんなで決めてみんな納得してるってこともよく分かったけどそれでもなんで?って思った。まだ思ってる。

3/13
健人くんの誕生日お祝いしようって思ってたのでとにかくそっちに意識を集中させた。どんなときでもケーキはうまい。
V6は確実に私の一部だけど全部ではないからすべてに絶望したりはしないし楽しい一日を過ごせた。でもV6は私の全部ではないけど、それでも確実に小さくない一部分を占めているから気を抜いたらなんで?どうして?って考え続ける思考の沼にはまる。
シャッフルで聞いた失恋ソングに人生で初めて共感した。私ここまでback numberとシンクロできるのか…。今自分は失恋っぽい気持ちになったんだなと思ったから思いっきり髪を切った。

3/14
WSもネットニュースも見たくないし特に日曜のワイドショーは最悪。体に悪い。好意的なコメントをしていても見たくない。むしろ前向きに受け止めているコメントのほうが今の私は聞きたくない。なんでみんな受け入れられるの?全然受け入れられないよなんで終わっちゃうんだよ。みんなが認めたら本当になっちゃうから誰も認めないでいてくれ。

こんな感じの心境で、私は今日の夜健ラヂで健くんの言葉を聞きます。嫌だなぁ、聞きたくないな。
多分健くんはファンの気持ちをものすごく理解したうえで言葉を尽くしてくれるから、事実を受け入れざるをえなくなっちゃうと思う。

私の気持ちはずーっと駄々こねてるけど、V6の動画もにこ健もイノなきもクルぐるも、みんなV6全員でちゃんと納得して決めたことなんだよってV6がV6らしく伝えてくるので辛い。みんな渋々そうなりましたって嫌な顔で言ってくれたらよかったのに。そしたらどこかわからないけどどこかに怒りか何かをぶつけられたのに。

みんな綺麗にV6らしく清々しく、きっとV6として正しい判断をしているから、どこにも怒れない。怒って暴れて嫌いになれたら楽だったけどどう考えてもそんなことできない。だってV6はもう決断を下してファンの気持ちをただ心配してくれてるから。そんなに優しくされたらこのぐるぐるした気持ちをどこにも持っていけない。どうにか自分の中で消化するしかない。

V6がV6を終わることにまだ足りないとか不十分だとかも言えない。V6はアイドルとして一種の完成形にたどり着いてはいたと思う。個人としてもグループとしても知名度を得ててそれぞれの望むやりたいことを追求してた。曲もダンスも見るたびに最高の物をくれた。だから終わってもいいところだって言えるかもしれないけど、いつだってV6に対して「これ以上はない」って思うことはなかった。だから終わらないでどこまでもいってほしいって、その時の最高を見せ続けてほしいってずっと思ってた。今が一番綺麗に看板を畳める時だったとしても、綺麗じゃなくなっても引きずることになってもV6って看板を取っておいて欲しかった。ライブもシングルも頻度が減ってもいいしダンスがいずれボックスステップだけになってもよかった。V6が「V6です」ってずーっと名乗ってくれるだけでもよかったのにな。

「驚かせてごめんね」「みんなのことが心配です」ってたくさん言ってくれたけどこの決断には全然誰も後ろ向きなこと言わないんだよなぁもう。言ってくれたら声はりあげて反対できたのになぁ。もう決めちゃったんだな。ここまで隠すの上手すぎるよ。去年の配信ライブの時もそんなこと考えてたの?終わりの準備だったの?って思うとちょっとしばらく映像を見れそうにない。
でもそれもV6らしいんだよなぁ。いつもどんな時も寄り添ってくれるけど自分たちが曲がることはないんだよね。だから好きだよ。

こんなにファンを大事にしてくれるV6が後ろ向きにV6を終えるなんてことしないのももうわかっちゃってるよ。これが6人にとっていい判断だって思えるから決めたんだって、発表されたときからわかってるよ。そういうV6だから好きだったんだよ。そういうV6の決めたことなんだから受け止めたいって思ってもいるんけど、まだまだ全然無理で困るなぁ。

V6はファンのみんなが心配だって言ってくれてるのに、余計に心配させちゃうようなことしか考えられなくてごめんなさい。
でもV6の歌もダンスも会話もまだまだずっと大好きだから諦められないんだよ。
もう「解散」って言葉も嫌だ。拒否反応出ちゃう。散らさないでくれ。いっそ「V6ここに眠る」とかにしてほしい。まとめて埋めてそのまま残してよ。

最後にめちゃくちゃなワガママを言うけど、11月1日までにどうか私を成仏させてくれ。
ここでV6はゴールするんだねって納得させてくださいお願いします。11月の1日までどうか全力でV6はこれで全部!って見せつけてください。最後を決めたからここにこれたんだって、ぐうの音も出ないくらい見せつけてほしい。私もどうにか頑張ってV6の最後に追いつくから。

まぁどうあがいてもその日まできっとずっと泣くし怒るし悩むけどね!!!こんな怨念振り切って今までで一番のV6でいてください!!!!ずっと大好きだよやめないでほしいよ頑張ってね!!!!!!

全人類V6見て

online.johnnys-net.jp

今日!!!!!11/13(金) 21:00~ V6の配信ライブがリピート配信されます!!!!!!全人類見て!!!!!!!!!!!!!!!!

V6が好きでもV6を特に知らなくてもジャニーズが好きなら見て!ジャニーズが好きじゃなくてもライブをするアーティストが好きなら見て!!!特に何かのファンじゃなくてもエンターテイメントに一度でも感銘を受けたことがある人は見て!!!!!!

ライブの見せ方にこんな新しい可能性があるんだってことと、デビューしてから25年経つ成熟したグループがまださらにこんな新しいものを飲み込み続けるんだってことをみんな見てください…お願いします…。
あとこれはもはや当たり前のことだけど、V6は歌が上手くてダンスが上手くてメンバーが仲良くて見ててハッピー。絶対これを見たら満ち足りた気持ちになれます。保証します。理由を書きます。ちょっとネタバレするけどネタバレ見ても楽しいから。見て。

 

V6絶対見てほしい理由1、どこにカメラがあるのかわからん

あっという間の場面転換、視点の切り替わりで何が起きてるのかわからん。360°あらゆる方向からV6を見せつけてくるのにカメラがちっとも見えなかったからきっとドローンをガンガン使ってたんだと思います。配信ライブでしかできないこと全部盛りって感じ。
観客がいないのか…いないならアリーナ全部セットにします!ドローン飛ばします!AR演出もぶち込む!!引っ込まないでアリーナに出たまま着替えます!!通路も登っていきます!!!見られるはずのない歌って踊りながら代々木体育館を闊歩するV6を見せます!!!!!!セグウェイも乗る!!なんでもあり!!!!!!!

配信ライブだからカメラ越しの平面的な6人を見ているはずなのに、配信ライブならではのものばっかり見せられているのに、あっという間に視点が変わってありとあらゆる手を尽くしていろんなV6を見せてくる目まぐるしさは「コンサート会場にいる」感覚を思い出させてくれました。

えっなに!?何が起きてる!??今私は何を見ている!!?っていう情報過多による幸せなめまい。未知の刺激に既知の快感を与えてもらっている不思議。楽しい。

 

V6絶対見てほしい理由2、攻め攻めの攻めのセトリ

V6、落ち着く気がない。本編全21曲中10曲ライブ初披露。「愛なんだ」「Darling」など歌番組で見せるいわゆる定番曲、一つもない。配信なのに…これまでファンじゃなかった人もたくさん見れる場所なのに…。「今の自分たちが好きな曲」で固めたセトリだと言っていたけれど、でも好きなものだけやりました!って意味でもない。知らない人に知らない曲を見せても引き込めるという自信があるんだろうなと思う。

この演出、セット、ダンス、ゴリゴリの生歌。「知らない曲だから暇だな~」とか思う余裕なんてない。ちょっと覗きにきただけのひとだろうが新規だろうが古参だろうが全員等しく言葉をなくす。もれなくカオナシになる。
私自身2010年からV6が好きで勝手にファンになって10年おめでとうイヤー(?)だと思ってるし、セトリの曲はそれぞれ全部知ってるけどずっとカオナシだった。「ア…ア…」しか言えなくなった。

序盤から怒涛のダンスナンバー、ファンからの圧倒的人気曲スパノバがまさかの3曲目、かと思ったらアルバム通常版にしか入らないで10年間眠ったままだった曲がここで掘り出される。コンボが止まらない。あとSPOT LIGHTはV6終身名誉楽曲の一つだと思ってるから5年ぶりにやってくれてめっちゃ嬉しかった。


V6絶対見てほしい理由3、ダンスがおかしい

いつものことといえばいつものことなんですけどね。平均年齢44歳の集団、いまだ衰えを知らない。どうなってるんだ。
いちいち年齢を引き合いに出さなくてもいいとも思うけど、やっぱり体力って普通にしてると年と共に消えていくんだって近頃よく実感するので改めて感動してしまう…。コンサートツアーが2年に1回でもたった一夜の配信ライブでもこの時のために、V6であるためにV6はどれだけのことをしているのか…。

本人たちが言う通り派手なアクロバットなんかは減っていても細かい振り付けが当たり前のように目まぐるしく入ってくるし恐ろしく綺麗。25年で染みついたリズム感や呼吸、これまで続けてきた全てによる美しさ…。

V6の魅力、特にダンスの美しさは生で見た時が一番感じ取れると思ってるけど今回の配信はファンからの目がカメラだけだからこそ、観客への配慮無しでバシバシに踊るので容赦なくダンスが上手い。お手振り♡とかみんなで踊る♡とか知らん!見ろ!!って感じ。お手振りもみんなで踊るのも楽しいだけどV6しか踊れねぇ!!!って姿を見せつけられるのも大好き…。
顔もスタイルもハチャメチャかっこいい集団なのに動いてる姿が最強…。ハイパーつよつよアイドル…。

 

V6絶対見てほしい理由4、現実非現実の入り乱れっぷり

このライブ仕込み(?)がすごいんですよね…。事前数六の映像が入るんだけど、その間ライブ中のV6なにしてるかっていうと同時進行で歌ったり踊ったりしだして事前に収録した映像と入り混じってなんだこれは……。私は…何を見ている…?

V6のアイドル大将健くんの言うようにアイドルって虚像なんですよ。虚像だけど生身の人間。アイドルの人生が私たちに見える虚像であり私たちのみているつもりのアイドルの現実は虚構だったりする。それを綺麗なバランスで混ぜて表に出してこそアイドルなんだってことをうまく理解しているV6だからこそ25年アイドルやってきてるんだと私は勝手に思っています。(The ONES収録曲のRound&Roundも長野くんが打ち出した自分たちの曲だと思っている)

そういうV6だから、この25周年の配信ライブで現実と非現実を入り乱れさせてくるのめちゃくちゃかっこいい~~~~!!!!!!!って思う。かっこいいんだよなV6…。

 

V6絶対見てほしい理由5、V6がかわいい

かっこいいとか言っといて原始に立ち返る。V6がめっちゃかわいい。かっこいいをした直後にかわいいしかわいいと思ってたらかっこいい。困る。

MCががっつり30分あります。しかもセットの中にテーブルと椅子がある。かわいい。がっつり30分座っておしゃべりさせる気だ…。MCに関してはただ見てくれ。そしてMC明けに突然超かっこよく踊るV6を見て情緒をめちゃくちゃにされてください。

個人的に全体通して剛健がチプデすぎてかわいくて泣いてます。MCもそうだけど、みんなで通路歩いてる剛健とかメンバーがソロダンスした流れで二人で抜かれる剛健のダンスとか二人で一つの生き物か?って感じだから見て。これが剛健コンビだよ…。

 

V6絶対見てほしい理由6、勤続25周年のV6がすごい

愛です。勤続25年アイドルの愛がここに詰まっている。
V6からの愛とV6への愛が形になってこの配信ライブはできています。
V6がV6としてやってきた中で関わったもの、スタッフさん、代々木体育館、ファンのみんなに感謝してくれているのがわかる。本編中にメッセージ性の強いバラードがあるわけでもないけど、わかるんだよね。どれだけスタッフさんと協力して作り上げられたのか、どれだけ代々木体育館って場所を大事に思ってるかもわかるよ!!だってV6がすごい楽しそうにうれしそうに見せてきてくれるからね!!!
それにこんなに配信でしかできないことをして配信を強調した特殊な形でやってるコンサートなのにカメラの向こうからこっち見てる。すごいよ。楽しいよ。

それにファンクラブ限定部分がね!!!愛でしかなかったので!!!!!未音源化の新曲2曲ここで入れてくるなんてそんなことしていいんですか!?

「クリア」「Full circle」どっちもこれまでとこの先を感じられるファンとV6に向けられたとんでもなくかっこいい曲だから、年末の歌番組とかどこかでまた見せてほしいな…広く自慢したい曲だよ…。

待ち望んだ25周年が直接会えない形になっちゃったのは残念だったけど、こういう機会がなければきっと見られなかったV6を見られたことは嬉しい。
それにV6がファンに会ってくれる気満々だったので、絶対にある次のコンサートを信じて待っていきたいなって思いました!!何周年でもついていくからな!!!!

オススメする記事書こうとしてたのにただの感想になりました。でも最高だから見てね。みんな見て。全人類見て。

 

online.johnnys-net.jp

Sexy Zone POP×STEP!? TOUR2020は未来のための夢

10/29、30、31の3日間、全5公演
Sexy Zone POP×STEP⁉ TOUR2020お疲れ様でした!楽しかったね!!!!

2020年3月ごろからずっとずっと待ってたポプステコンに会えたの本当にうれしかったし終わってしまうことが寂しかったしポプステコンを超えた5人のSexy Zoneを見ていけることが幸せでなんかもう自分の心が手に負えない。新曲NOT FOUNDまで入ってきたらもうてんやわんやだよ…。ということで取り急ぎ感想まとめ。


・OPからぶっ続けで脳みそわしづかみにしてくる

まずOP映像から我々の夢見た極東DANCEの世界観。菊池風磨菊池風磨は本当に気が合う…。私は中島健人くんを信仰しているのだけれど常日頃菊池風磨気が合う…って思ってます。
刀!!扇!!!煙管!!!!和傘!!!!!狐面!!!!!!漢字カタカナ現実感非現実感の入り混じるネオンの中で舞い踊る不気味な能面を付けたJr達!!!!!!!
和洋折衷の布の多いギラギラ衣装~~~~~!!!!!!!!ポップアップするSexy Zone~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!
こんなんジャニオタ泣いてしまう。


この最強和装衣装で極東DANCE→ROCK THA TOWN→BON BON TONIGHT→麒麟の子のノンストップダンス曲。死ぬじゃんそんなの……。
パンフレットで遊園地に行くみたいなコンサートだよ!って言われてたから入場音楽が聞こえるかな~?って気持ちでいたら入場して即花形ジェットコースターに乗せられてしまった。息つく間もない…。


セットもJrもきれいだけどどこか違和感や奇妙さがあって、そのど真ん中で力強く輝いて踊るSexy Zoneがとんでもなく美しい。不条理な夢の中で輝く一つの確かな存在。
Sexy Zone、全員華のある人間で緩衝材がないので引き算しちゃうよりも足し算足し算掛け算しちゃった方が似合うんだよね…。この煌びやかで混沌とした世界の中で埋もれないんだよ。どうなってんだ眩しすぎる。


・ソロ曲の個性のぶつかり合い
4人とも曲調も内容もバラバラなソロ曲がコンサートの中でひとつも浮かない。映像でそれぞれのテーマがあるってことを印象付けたからすっと入ってきたってこともあるし、曲の強さがみんな等しいから一つのアソートパックって感じになっててしょりマリの世界観の伸び率がすごい。

「SHE IS…LOVE」
中島健人こそが愛だよ
晴れやかな表情で重力がないみたいに軽やかに踊る健人くん春の訪れを告げるプリマヴェーラだった。どうしてそんなにきれいなの…?
何度でもいうけどMISSION、Because of 愛、SHE IS…LOVEの三部作は神話だし曲前の映像でリンゴをもって現れた健人くんは運命の三女神だと思ってる。リンゴ=愛を知ることの象徴を苦しそうな顔で見つめていた去年のBo愛から柔らかく微笑んでこちらにリンゴを差し出すようになってこんなに光に満ちた顔で愛を歌う健人くんが1年かけてこちらに解放感を与えてくれた。愛は光であり光は健人くんであり健人くんは愛。
ライブに入って自分の声でこの健人くんにケンティー!って叫ぶことができたら幸せなんだろうな。いつかそんな日が来ますように。

「all this time」
若干20歳で人生をこれほどまでに美しいショーの形にできる人間…マリウス葉…。
マリちゃんの自分の考えの強さとこれまでの自分の道のりを客観視できる力と全部ひっくるめて自分を認めていることが伝わってきて一つの舞台を見たような気持ちになったよ…。
聡ちゃんの位置に収まるお人形を大切そうに撫でているマリちゃんとこの後みんなと元気に歌って踊る聡ちゃんを同じ公演の中で見られて本当に良かった。

「show must go on」
ジャニーズの美しさの結晶がここにある。
マリちゃんのソロ曲の柔らかくてしっとりした余韻が完全に場を支配していたのに佐藤勝利が現れた瞬間圧倒的な輝きで自分のステージを作り上げてしまう勝利くんの強さ!!!!生来の美しさと後天的に身に着けたであろうしなやかさ!!!!一つの美の終着点!!!!!!!!佐藤勝利!!!!!!
勝利くんの圧倒的な輝きと「王道」なダンス、演出があるのにどこか切なさがある。佐藤勝利にしか歌えない曲だよ…。
センステでJrが倒れた真ん中で踊る勝利くんが選ばれるものに与えられる夢の美しさと残酷さを語っているようで震えちゃったよね…ジャニーさん見てますか…佐藤勝利が今ここにいますよ…。

「HAPPY END」
菊池風磨~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!やめて!!!!!!!!!情緒でぶん殴ってくるのやめて!!!!!!!!!クラクラする!!!!!!!!!!!

http://cy-76md.hatenablog.com/entry/2020/02/18/211325

HAPPY ENDについてはこの解釈をよりわかりやすく美しく痛々しく具現化してくれたと思ってます…。
ラスト本命の彼女がもう目をそらそうとしてるのにこちらを向かせてキスをする菊池風磨ほんとうにひどい。風磨くんも彼女も全部わかってるんだよ。わかったうえで何も言わないで言わせないで本命の彼女と続けていくことによって彼女すらもこのHAPPY ENDの共犯者にしてるんだよ…。あ~~~~ひどい男。最低で最高。


・make me bright Blessed

すべての救済。祈りを捧げてしまう。レーザー演出かっこいい。天地の創造。SZが光あれと言われたのでそこに光があった。

PAGESでは街角で誰かに照らされながら遠くを夢見るようなSexy Zoneを見た。心地よく漂ってるような言葉と音を捕まえて並べて見せるような演出だったように思うけど、ポプステではふわふわ揺れる音をそのまま光にしてしまって形にはめずmake me brightの原液を浴びせてくれた感じ。
そうやって文字通りこっちに光を当ててくれた後に歌われるBlessedは優しくて清らかで透明でなにもかも洗い流されるような気持ちになる。make me brightで汚れを浮かせてBlessedで落とすみたいな(?)


・セクベアちゃん
セクベアちゃんは最初セクゾのキャラクターだよ!って立ち位置だったのにもう今や聡ちゃんの第二の姿みたいになっててかわいい。そして聡ちゃんコンサート復帰一発目がDuバイになったの情緒に浸る暇がなくて最高でした。
聡ちゃん最初の1.2公演は少し緊張も見えたけどそのあとは何の心配もなかったしMCもみんな元気にとっ散らかっててうれしかったな~~!!おかえり~~~!!!!!
最終日は聡ちゃんを皮切りにちびーずがふまけんに言及しだして風磨くんの「だるいって!!!(逃げ)」を引き出してて愉快な気持ちになりました。育ったね…。


・後半の感情めちゃくちゃコーナー
前半はずっと重いパンチ繰り出され続けてスパーリングの中必死に立ってるような気持だったけど後半はあっちこっちに連れまわされて目が回るようだった印象。前半がジェットコースターなら後半はコーヒーカップ

花のついた赤いきらっきら衣装が全員お似合いすぎてたまらんかった。Sexy Zoneらしいよね。
聡ちゃんのやつもつくってカウコンとかこの衣装で出てほしいな…。毒々しいくらいに赤いのに星の雨で水を通して光に照らされてたりMELODYでちびジュたちと戯れる4人は健全に輝いてて不思議なくらいでした。でも最年長のインナーはちょっと審議させて。あの衣装渡されたときナチュラルに受け取ったの…?一人だけ拘束されて透けてるのに…????こっちがこんなに困惑してるのに…???????
(でも似合うから仕方ないって言われたら納得する。似合うもんね…)

特攻服衣装は面白枠なのかもしれないけどカラテン踊りだしたら特攻服って言うか普通に高貴なマントに見えて笑っちゃったよ。どうあがいても柄が悪くならん。
あと2020を2020に歌ってくれてテンションアガリーヌ文子でした(©ロイくん)


Sexy Zoneのこれまでとこれから

「それでいいよ」を私たちファンとそれからSexy Zone自身に向けて歌うSexy Zoneが好き。みんながいつだって自分たちを認めて愛してくれるアイドルだからこそためらわずにSexy Zoneのことを好きでいられる。
4人で過ごした1年9か月、いろんなことがありながらずっと5人のSexy Zoneとして試合に出続けてきた9年間。全部があっての今のSexy Zoneだから、Sexy Zoneの全部を知らない私だけどSexy Zoneの全部を好きでいたいなって思えました。

最後の最後の曲に「RUN」を選ぶSexy Zoneが好き。よかったねで終わらないで次に次に進んでいくエネルギーが眩しくてうれしい。今まさに彼は誰時におかえりを告げた5人が夜明けに向かって走りながら2020年ずっとずっと練り続けてきたツアーを終えるのは清々しくて元気になる。私も自分の人生頑張って走る!!!!走りながら走ってる5人見てエネルギー補給していきたい!!!


『何しょうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ』

全体を通して思うのは、OP映像で流れた『何しょうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ』という閑吟集の歌がテーマの一つなのかなってことでした。
ポプステコンは2020年外から見られた曖昧なイメージの日本の中で見せる遊園地、ひと時の夢を見せることで『この人生だって夢みたいなものなんだから躊躇ってないで溺れてしまえ』っていうことをテーマにしているんじゃないかな~。菊池風磨なので…。

風磨くんの演出って絶対こっちの人生に触ってくるんだよね。こわいね。
風磨くんのソロコンでは風磨くんと友達のひと夏を見せることで、PAGESでは誰もが持つ普通の日常の思い出に沿わせることで、ポプステではくらくらするような現実と非現実の境の夢を見せることで。
それぞれアプローチは違うのに全部最終的にコンサートを見ている私たち一人ひとりが持ってる生き方とか人生に向かい合う気持ちに触れて「じゃあ行こうか」って背中を押してくる。Sexy Zoneのコンサートは人生に効く。


ポプステ超楽しかったよ~~~!!!
セトリ落ち曲がアルバム内最高選抜曲なので逆に来年やる気満々なんですね!?ってことがわかったし、最新のSZがどんどん無敵になっていくので来年10周年コンサートがどんな形であっても楽しみです!

HAPPY ENDについて考える

Sexy Zone 8thアルバム POP×STEP!?通常盤に収録されている菊池風磨ソロ曲について考えちゃったのでブログにします。アルバムの感想書こうと思ってたらなぜかふまソロについての考察が先に捗ってしまった。

chelmicoと風磨くんの共作です。風磨くんと女性の声の重なりってめっちゃえっち。

 

この曲は

三者の視点が入っている
・風磨くんの初ソロ曲「rouge」とつながってる

ということを前提に色々考えます。

二人称が「君」しかないからちょいちょい「君」が誰を指してるのか曖昧になって結局「ぼく」は誰と別れて誰と誰が別れて誰がどんなHAPPYENDを迎えたのか受け取り方がいろんな形でとれそうなので自分の中の解釈をつけてみます。国語の読解みたいで面白かった。


【これが最後のまたね
しずかにさよなら】


これがHAPPYENDを迎えた結末部分だと思うんだけど、「これが最後のまたね」の曖昧な別れ方からして多分別れを告げたのは浮気相手になんだと思う。本命彼女と別れるならそんな曖昧に終わらせないでいてくれ…。


【ぼくは 君のものさ
君の言葉「嫌いになる前に、」】


「ぼくは君のものさ」「君の言葉」の二つの君が同一人物なのか否か。


1、僕は(浮気相手の彼女)のものさ
(本命の彼女)の言葉「嫌いになる前に、」

これが私の中で有力。超クズ。
浮気相手に心は持っていかれたものの本命の彼女が離れていきそうになった言葉が響いて本命の彼女を選ぶ。優柔不断系クズ。ぼくは君のものだけど…みたいな自己陶酔をするな。


2、僕は(本命の彼女)のものさ
(浮気相手の彼女)の言葉「嫌いになる前に、」

浮気相手に終わりを示されて本命彼女に心を決めている。これがまぁどれかと言えば三者とも心を決められた丸く収まるパターンだけど、しずかにさよならの直後の「君」の文脈としては違和感があるのでこの一番丸いエンドではないんだろうな…。


3、僕は(浮気相手の彼女)のものさ
(浮気相手の彼女)の言葉「嫌いになる前に、」

浮気彼女に促されて浮気彼女と別れる…っていうのもありそう。でもこの後の描写からして浮気彼女は決定的なこと言わなそうなイメージもあるんだよなぁ…。あとこのパターンだとぼくの頭の中に浮気彼女しかいなさ過ぎてHAPPYENDに向かえる気がしない。


4、僕は(本命の彼女)のものさ
(本命の彼女)の言葉「嫌いになる前に、」

多分違う。こいつがこんなに綺麗に本命彼女に心を決めるはずがない。(ぼくへの信頼がもうない)


というわけで
1、僕は(浮気相手の彼女)のものさ
(本命の彼女)の言葉「嫌いになる前に、」
が有力。1番ぼろくそ言ってしまったパターンだけど!!!


【きっとね、きっと
明日も会えるよ
ねぇもっと、ねぇもっと
深く落ちていくよ
いっそ、ねぇいっそ
なんて言わない
can you feel tonight
can you see tonight】


ここも視点が怪しい。謎。
多分誰視点ともとれる。視点が変わると「いっそ、ねぇいっそ なんて言わない」が何を言わないのか変わってくる


1、浮気彼女とぼくが現実問題を見ないで明日も会えると言いあってもっと落ちていく場合

「言わない」のは「いっそこのまま逃げてしまおうか」「いっそ一緒になろうか」ってこと
踏ん切りをつけようとはしない、あくまでも浮気相手っていう。もしこの相手がrougeの彼女なら始まりは彼女に本命がいる時点でぼくをコマした感じになるので、あくまでぼくのことは本命にはしない、どれほど好きになってももう本命にはなれない。みたいな感じかな。


2、本命彼女が明日も会えるよ、って言い聞かせながら疑いを持ちながら動けない場所に落ちていく場合

しんどい…本命彼女になんてことを…。
「言わない」のは「浮気してるよね?」「別れよう」の言葉
うっすら察していながら彼が好きだから何も言えない…この後の本命彼女パートを踏まえるとcan you feel tonight can you see tonightがいきなり辛くなるよ!!!今夜もあなたを感じてあなたに会うことができるかなって本命にこんなこと思わせるなよ辛い!!!


【くもりも雨も晴れも風も楽しめるさ
君といればそう
溶けてしまえているような気がしてる
合間ぬって会う夢中な2人 blow up
聞かないようにして 知らないようにして
早いもんで、もうこんな季節
互い認め合うまでどれくらい待てばいいの?】


ぼくターンがこの後にあるので消去法で浮気彼女のターンです。めちゃくちゃメロメロじゃんね…。いっそ君ら付き合って本命彼女を自由にしてやれ…。でももう大前提としてこの彼女がrougeの彼女なのだとすると始まりが浮気であることから本気で好きだよってお互い言えないところに来ちゃったんでしょうね…。「聞かないようにして 知らないようにして」るのは本気で好きになっちゃった気持ちなのかな~~~~。

rougeからして浮気彼女は最初ぼくのことは遊びでしかなかったと思うんですよね…。気づいたら夢中になってて、でもあなたには本気じゃないよって体を崩せないままここまできてしまったんだなぁ。もしかしたら本命彼女より浮気彼女との付き合いの方が長いのでは?

blow upしつつ本当のことを言えないからお互いに全部のことを聞かないようにして知らないようにしてたらぼくは本命の彼女もつくってしまってもういよいよ本当の気持ちを認め合えないところに来てしまったやつ。しんどい。
自分が本気で好きになったってはっきり言ったら離れて行ってしまうかもしれない、遊びで付き合っていたのだから今更本当に好きだなんて都合の良いことは言えない、みたいなやつかな。しんどい。


【白いシーツの海と拭えぬ罪
ただ酔う度に彷徨う旅路
毎時毎分毎秒もうわかんないよ
”明日の君へ”って綴る内容
せめて朝焼けが来るまでは
迎えのタクシーが来るまでは
ぼくは君を抱いたまま
you say ”wooo-yia…”
有耶無耶…いっそこのまま… 】


お前の感情が一番わからん。ぼくのターンです。


年上の彼女に遊ばれていると知りつつも夢中になってどんな罪を背負ったっていいと思っていたけれど、いつの間にかrougeの彼女とは別に本命の彼女も作った男です。(イメージが悪い)

rougeの彼女との関係のカモフラで作ったのか純粋に自分を好きな相手にふらっと惹かれたのかわからんけども。


「ぼく」は自分でも自分の感情の行き先をわかっていないのかな…?相当長いこと浮気彼女の二番手としてやってきて好きって気持ちだけじゃもうよくわからんってとこまでやってきたのかもしれない。悲しいけど大人になったな…。
「ただ酔う度に彷徨う旅路 毎時毎分毎秒もうわかんないよ」のあたりからして浮気彼女と本命彼女との往復で罪悪感と浮気彼女への恋と本命彼女への愛情わけわからなくなってるんじゃないでしょうか。
いっそこのまま…を望んでいるあたりどっちかというと浮気彼女への恋が強いんだろうと思うけど幸せというよりは何もかも有耶無耶にしてしまいたいっぽい。しっかりしろ。


もしかしたらこの「ぼく」は浮気彼女がこんなに自分に本気になっていることを知らないままなのかもしれないなとも思う。だって知ってたら飛びついていくでしょきっと。
あとお前浮気相手宅にタクシー呼んでタクシーで帰ってるんか。タクシー会社察してるぞ。


【静かに閉まるドアの音
口には出さないおかえりの言葉
予感振り払う頭の隅の隅の方
徐々に褪せる鮮度
寝るの同じベッド 二人が作る平行線上
別々の夢を見る HAPPYEND
バカじゃないの私も どこにも行けないよ
だから今はこのままでいよう… 】


本命彼女のターン。
もっと静かに帰って来い…彼女に気づかせるな…。

おかえりって言いたいけど口に出せないのしんどすぎる。だってもしも浮気相手の家からの帰りじゃなければ気づいて起きておかえりって言って一緒に寝るじゃん…。
おやすみを言えないあたりで「私」はほぼ確実に気付いてるけどまだ信じたいから予感を振り払ってるんだよね。
「別々の夢を見る HAPPYEND」は彼女が「ぼく」と別々になるHAPPYENDの夢を見てしまったのかな。それがきっと正しいと思いつつバカじゃないのと自嘲しながらどこにもいけないよって許容してしまうんだね。つらい。


【きっとね、きっと
明日も会えるよ
ねぇもっと、ねぇもっと
深く落ちていくよ
いっそ、ねぇいっそ
なんて言わない
can you feel tonight
can you see tonight】


ここまでの各パートを踏まえてこの部分を聞くと浮気彼女からしたらずるずるとした幸せに落ちていくようで何も変われないまま。本命彼女からしたらただただ不安の中に沈んでいて、3人それぞれが「明日も会えるよ」って言い聞かせててこれはもう「ぼく」が無自覚な悪魔ってことになる。いや「ぼく」もまた悩んでいるんだろうけども。


【夜明けの外灯に青白く照らされて思う
「引き返そう」なんてさ
whatever…うまく笑えれば】


ラスト。「しずかにさよなら」をしたのはぼくで確定だし「引き返そう」って考えるのはぼくくらいかな…と思うので多分ぼく視点。
夜明けの外灯を進んでいるってことは「朝焼けが来るまで」一緒にいた浮気彼女の家からの帰り道で、「最後のまたね」を言った後。未練を残しつつ本命彼女を選んだんだろうなと思います。うまく笑えればじゃないんだようまく笑うんだよこの先一生…もう二度と彼女に悟らせないでちゃんとHAPPYENDだと思わせてあげて欲しいしHAPPYENDだと思っていて欲しい。


おわり。

「ぼく」への怒りに溢れた考察になってしまった。思いっきり同時進行で付き合ってるしね、浮気相手にも罪はあるけどやっぱりぼくがしっかりしろって気持ちになってしまう。許せない!!!!!(cv:菊池風磨)

結果としては3人とも思惑がこんがらがっていたすれ違った道を正した全員にとってのHAPPYENDではあるのかなと思う…多分…。

受け取り方がどうとでも出来る部分があるのでコンサートで風磨くんがどんなふうに視覚化してくれるのかが楽しみです。
 

帰り道 to youのストーリーが無限大な話

Sexy Zone の10月23日発売したシングル麒麟の子/Honey Honey通常盤カップリング曲「帰り道 to you」の話をします!!!


作詞作曲がたなかまゆさん。前回たまらなく好きでブログ書いたTwilight Sunsetと同じ方だ~!!!わたしはあなたが好きです!!!!!
(↓これです)

cy-76md.hatenablog.com

 

この「帰り道 to you」はすっごく優しくてかわいい恋をしてた歌なんだけど、聞き始めたときと聞き終わったときで印象が全然違った。
曲の中の情景とか感情の流れがなめらかでさりげなくて聞き終わったときに映画を1本見終わったかのような充実感があるんだけど、これTwilight Sunsetと同じ感情です。同じミディアムバラードでも全然違うタイプの曲なのに。すごい。

Twilight Sunsetも帰り道 to youも劇的な事件は描かれないけど、たった5分の中で美しい情景に合わせて自然に柔らかい感情の動きを見せてくれるよってことで私の見た帰り道 to you の話をします。

 

改札口僕を見つけ嬉しそうに走ってくる
ただいまとおかえり家までの道
今日一日あったことをとりとめなく話しながら
コンビニによってアイスをふたつに割って

風磨くんの「ただいまとおかえり」が優しすぎて好き。こんなただいまとかおかえり聞いたら仕事終わりの疲れとか全部溶けて消え去る。
そしてSexyZone内とりとめのない話を聞いてくれそうな人選手権ダントツ1位の勝利くんにとりとめなく話しながらアイスをふたつに割らせる歌詞の振り分けが完璧。
なんでもない日常風景を歌うアイドル美しくてかわいくて好き。癒し。 

 

突然始まるしりとりも
壊れた傘に笑ったことも
バラ色と呼ぶにはささやかな日々

バラ色と呼ぶにはささやかな日々」って言葉に幸せが詰まりすぎてる。
「バラ色の日々」なんて浮かれた華やかな言葉が頭に浮かんじゃうくらいにいつも楽しくて、でもこの優しい日常はバラ色というほど豪華じゃないよねって笑っちゃうんだよね。幸せすぎる。
ここ健人くんのバラ色が何より似合う華やかな声で言われると「バラ色と呼ぶには」なんて言いながら鮮やかで美しい日々なんだろうなって思えるんだよな~~!!!「ささやか」に縁のなさそうな健人くんの言うささやかな日々ってすごく大切にされてそうで好き。

 

いつだって隣には君がいて
それだけで何もかも大丈夫な気がしていた
青すぎてまぶしくて街灯の灯りでは照らせないよ
もう戻れない帰り道 to you

「いつだって隣には君がいて」うんうん
「それだけで何もかも大丈夫な気がしていた」わかるわかる
「青すぎてまぶしくて街灯の灯りでは照らせないよ」ああもう昔のことだったのか…
「もう戻れない帰り道to you」…戻れないの…?もう戻れないの?????

これ最初きいた時このサビ予想できましたか???めちゃめちゃショックだったんだけど????
1番のAメロもBメロも全然過去形じゃないし切なかったり悲しいような雰囲気もなくて、夕焼けでピンクに染まる雲を見ながら一緒に帰り道を歩く二人のことしか思い浮かばなかったのに…。ここまでささやかでも具体的で目に浮かぶような幸せを丁寧に描かれた分「もう戻れない」のひと言の衝撃がすごい。「それだけで大丈夫」なんてずっと続く幸せへの根拠もない自信を抱いていた穏やかな帰り道を思い描いていたら突然道の先が消えてしまった…。まさかここまでが過去篇だと思わないじゃん…。

 

思い付きで遠回りして二人して迷子になったこと
懐かしくてひとりで回り道

やっぱりもう君はいないことが確定してしまった…ひとりで回り道…。あの幸せは起承転結の起でしかなかったんだ…。

聞き手としてはまだ君がいないことを受け入れられないんだけど曲の中では僕にとってもう君のいた日々は懐かしいものになってるみたいです。
そして「懐かしくてひとりで回り道」の健人くんの癖の強いタ行が好き。
(o'ω'o)懐かしくツェ~

 

目をつぶって歩いてみたり
変な名前で呼び合ったり
輝いてるわりにはくだらない日々

風磨くんと変な名前で呼び合いたい人生だった。
風磨くんは変な名前で呼ぶなよみんなバカップルだと思うだろ*1と言いながら変な名前で呼び合う人種でしょわかる…。声が優しすぎるんだってば…。
健人くんの声がインパクトあって満足度高いホットチョコレート的な甘さなら風磨くんの声は金平糖みたいないつでもすぐ味わえるさらっとふわっとした優しい甘さでキュンとする。

歌詞の流れというか物語の流れ的に、ここで「僕」は「君」の思い出を昇華したつもりでできてないって気がついちゃった気がします。
あんな日もあったなってひとりで回り道して見たら思ってた以上に思い出がちりばめられてて。

「バラ色と呼ぶにはささやかな日々」と感じていた思い出を細かく思い出すと自分の中で輝いている割にはくだらなかったって実感するんですよね。でもその方がこう…心にくる…。
自分の中であの日々は輝いてるけど何か大きなイベントや事件があったわけじゃなかったな、考えてみたらくだらないことしかなかったなってことに気づいた方がずっと「君」の存在の重さが実感できてしまう。だってあんなになんでもないことが輝いて見えたのはただ君が隣にいたからなんでしょ…。

またマリウスの柔らかい発音の「輝いてるわりにはくだらない日々」が暖かくてどんなに楽しかった日々なのか感じ取れちゃうんだよなぁ~~。マリちゃんの歌声って母音の響きが柔らかくてでも情感込めすぎずフラットな印象があってとても優しい。好き。

 

いつだって笑ってたはしゃいでた
君の涙の意味も分からないまま抱きしめた
思い出すそのたびに街灯の明かりさえ眩しすぎて
にじんでしまう帰り道 to you

 きっとこんなに幸せに一緒にいられる「君」と離れたことにはよほどの理由があったんだと予想できるんですよ。自分たちの力ではどうにもできない理由があったんだろうなって。でも僕の中に残ってるのは「君の涙の意味」ではなくて君を抱きしめたこと、君といた時間のことでしかないんだね。本当に君しか見えてなかったんだなぁ…。

 

一緒に見たものが多すぎて
どこへ行ったって見えるのは 君の笑顔ばかり
聞こえてくるのは 君の声ばかり

懐かしくてとか言って思い出にしたふりしたって改札では君の駆け寄る姿が見えるしコンビニだってアイスを割る君の笑顔が見えるし道を変えてみたって二人で迷子になったことがすぐよみがえるんだよね~~!!!まだ何も忘れられてないじゃん!!!
思い出して街灯が滲むのは眩しいんじゃなくて涙のせいに決まってるよ!!!!

ところでCメロの上ハモ大好きなんだけどここ健人くんであってますか…?えっ…歌上手いね…??(1日ぶり3130回目の気づき)

 

大げさなことはなくて
小さな喜びにあふれて
バラ色と呼ぶにはありふれた日々だね 

大げさなことはなくて」「小さな喜びにあふれて」がしょりマリの声なの優しくて泣けてきてしまう。ふまけんの声は強くて鮮やかだけどちびーずの歌声はパステルカラーで繊細で優しいんだよね。
そして「バラ色と呼ぶにはありふれた日々だね」で重なる声の奥行で君と僕の思い出の深さを感じてしまってもうダメ…。
他のユニゾン部分では誰かがハモリ部分に回ってて、この「バラ色と呼ぶにはありふれた日々だね」だけハモリなしで全員同じ旋律歌ってると思うんだけど(違ったらごめん)それがまたここまでの思い出の集大成が襲い掛かってくるみたいで胸がいっぱいになります。

この歌詞はなんとなく「君」からの言葉なんじゃないかな~と勝手に解釈してる。
これまでささやかな日々、くだらない日々を思い返して心の中で呟いてたけど、そのきっかけは「バラ色と呼ぶにはありふれた日々だね」って僕に笑いかける君の言葉だったんじゃないかなって。「バラ色と呼ぶにはありふれた日々」は僕が思い返してるだけじゃなくて君が教えてくれたことなんでしょ!!(ここで大号泣)

「僕は君と僕のことをずっと思いだすことはないだって忘れられないなら思い出にできないから」*2 っていう好きな歌詞があるんですけど、帰り道 to youは僕が君を思い出にするまでの曲なんだと思います。
もういない君を見続けることをやめて、君がいないことをちゃんと知って、はじめて正しく君を思いだせたんじゃないかな。

 

いつだって隣には君がいて
それだけで何もかも大丈夫な気がしていた
青すぎてまぶしくて街灯の灯りでは照らせないよ
もう戻れない帰り道 to you

さよなら 帰り道 to you

君と歩いた帰り道を1人でなぞってやっと君とさよならするんだな…。
劇的ななにかに出会うんじゃなく、日々の積み重ねの中でシンプルで穏やかな優しいお別れを描いてくれたたなかまゆさんありがとう…。

帰り道って言うくらいだからきっとずっとふたりで街灯の下同じ道を歩いていただけの日々なのに、街灯の明かりでは照らせないほど眩しい日々だったって表現するところとか大好き。周りから見れば薄暗がりの中街灯に照らされてるだけの2人なのに僕にとっては街灯なんかじゃ足りないくらいに眩しい時間だったんだね。
婉曲的にいろんな角度から描かれる幸せが綺麗すぎるんだよなぁ…。

さよなら 帰り道 to you」uの余韻で心臓握り締められる。君の思い出を抱いて泣きそうな顔で微笑んで街頭の下を歩く情景が見えるよ…。


以上帰り道 to youにストーリー性見出しすぎてる話でした。

帰り道 to you は普通に訳して「あなたへの帰り道」とtoをローマ字読みで「あなたとの帰り道」の2つ分意味があるのかなぁと勝手に思ってます。あなたのもとへの帰り道がないことを受け入れてさよならするのと同時にこれまでの思い出であるあなたといた帰り道にも綺麗にさよならを告げたんだなぁ…。

「僕」はきっと「あなたへの帰り道」がないことはきっと最初から受け入れたつもりだったんですよね。でも実際は「あなたとの帰り道」の面影ばかり追いかけてたんだろうな…。改めてちゃんと「君」との思い出に向き合ってさよならしたんだなってことが歌詞の中の情景描写と僕の見ていた思い出から伝わってくる…すごい…ストーリーが見えすぎる…。

この曲「悲しい」も「寂しい」も「楽しい」も入ってないというか、感情的な形容詞がほとんどなくて情景描写がほとんどなのに「僕」の心の動きがこんなに読み取れてしまうのすごくないですか???私の中で無限にストーリーが生まれる。

ていうかここまで恋の歌として私は解釈してきたけど僕と君の関係性はなんとでも収まるんですよね。もしかしたら手を離れた子供を想う親かもしれない、生活の中で疎遠になった友達のことかもしれない。
明確な感情を表わす言葉がない分輪郭がふわふわしててそれぞれの心の中にそれぞれの帰り道 to youを受け止められるんですよね。この曲無限に噛み締められるぞ…。


帰り道 to you聞けば聞くほど心に来ます。コンサートで歌うならセクシーたちは各々感情を込めて君との思い出の別れを表現して欲しい。メンバーも観客も見ずにそれぞれの心の中との「君」との別れを見せてくれ…そういうのすごく似合うから…。
あと聡ちゃんが歌うなら絶対渡して欲しい歌割部分は「思い付きで遠回りしてふたりで迷子になったこと」です。聡ちゃんと迷子になりたい。

 

改めてたなかまゆさんの曲が自分に刺さりまくるし、ふんわりしてるけど鮮やかな世界の描き方がSexy Zoneに大変に似合うなってことを感じました!またよろしくお願いします!!!

そして言われなくても聞いてると思うけどみんな帰り道to youマジでスルメ曲だからめちゃくちゃ聞いて…そして思い思い切ない別れを心に描いてください延々泣けるから…。 

長くなったけど終わり!
歌詞の深読みめちゃくちゃ楽しかったですまたやりたいな!!!

*1:湘南乃風

*2:BUMPの飴玉の唄だよ

シェイクスピアに初接触した人のフマレット感想

菊池風磨くん初ストレートプレイ「ハムレット」を、10月4日グローブ座にて観劇してきました。大千穐楽おめでとうございます!!!トラブルもあったけれど、3ヶ月駆け抜けた風磨くんをはじめカンパニーの皆様お疲れ様でした!!

題材であるハムレットの知識はほとんど0で、「シェイクスピアの作品を演じる菊池風磨」が観たい!!という動機で行かせてもらったのだけれど、見終わった後には菊池風磨が主演を務めた「ハムレットという作品」を観れてよかったって気持ちでいっぱい。私は菊池風磨を舐めていた。風磨くんの自分がハムレットなんて…優馬じゃないのに…という謙遜を多少なりとも真に受けていた。愚かです。
菊池風磨という役者が演じるハムレットを中心に、関わる全ての人が本気で真剣に作品に向き合って作り上げた舞台でした。4時間なんてあっという間だった!

事前に作品を読んだ時点では曖昧なイメージだったハムレットの世界がこの舞台を見てはっきり血肉をもって見えるようになった。
特に風磨くんの演じるハムレットは膨大なセリフ量と王子という境遇、復讐の使命、篤い信仰心などの複雑な背景も全部背負ってちゃんとそこに生きてた。400年前の王子様なんて舞台で見たところで遠い存在にしか見えないだろうと思っていたのに、しっかり目の前で生きて考えて悩んで死んでいくのを見た。
自分の持ってた貧困な想像力とか狭い価値観を開いてシェイクスピアの世界に連れて行ってもらえました。

本当にこの作品を見れて良かった。
この舞台を見る日が来なかったら、シェイクスピアがどんな作品で400年間どんな熱量で訳されて解釈されて演じられてきたのか知ることはなかったと思う。
一応大人と呼ばれる年齢で生きるようになって社会人になって、新しいことに出会いに行くことの大切さをひしひしと感じている…。知らない世界を知ることって幸せなんだなって最近やっと気づきはじめました。ものぐさな私にとってその扉を開いて連れて行ってくれるのがアイドル!ありがたい!オタクで良かった!!!


まとまった感想はここまでで、以下こまごまとした感想というか自分用記録です。グダグダ書くぞ〜。

 

読む前のざっくりハムレットのイメージメモ

シェイクスピアの4大悲劇の一つらしい。みんな死ぬらしい。
ハムレットさんは「生きるべきか死ぬべきかそれが問題だ」の人で、なんか精神が激弱い。マザコンぽい。
・堅苦しそう

風磨くんの演じるヤバい王子様は見たいけど難しそうで緊張する…。ちゃんと理解できるだろうか…。

松岡和子さん訳のハムレットを読んでの感想

・思ってたよりずっと面白いな!??
ハムレットさんはもっと楽に生きてほしい…。
・終盤は転がるように悲劇が加速していってそんなに死ぬ!??って勢い。予想以上の惨劇だった。
・いちいち言い回しが詩的で回りくどくて美しくて素敵。私が中学生ならシェイクスピアめっちゃ読んでセリフ書き取りしてハムレットみたいに話し出してた。言ってみたい台詞暫定1位は「俺は怒りっぽくも喧嘩っぱやくもない。だが、いざとなると危険な男だ」です。

読んでみて改めてわかったのは、時代背景、近親相姦の認識、宗教問題、跡目争い、国際問題その他諸々事前知識がなければすべてを理解することはできないなってことです!!!シェイクスピアの世界奥が深い!!
そういう情報を把握したうえで言葉のニュアンスや言い回し、役の気持ちなどなど考えるべき問題が山ほどある。こんなのどれだけ考えつくしてもかみ砕ききれないのでは…。シェイクスピアやる人たちすごい…。しかも400年以上もの長い間演じられてきたんだから解釈も星の数ほどあるよね。でもいろんな情報集めて自分なりに読み解いていくのはちょっとミステリーみたいで面白いなと思いました。真実にたどり着得る気はしないけど。

私はネットの一般的な解説やら何やらを読んで自分では飲み込み切れんなと判断したので舞台で風磨くんから感じられるハムレットをそのまま受け止めようと思いました。(理解することは半分諦めた)


舞台を見た後の感想

ハムレット」すっっっごい面白かった…。

4時間って時間に身構えてたけど余裕…。むしろ休憩に入ったらもう休憩!?って感じで、文庫本開いて内容噛みしめてまた次の幕が開くのが待ち遠しいと思えた。
知識教養の足りていない私が見ても作品として見応えがあって、面白く美しく切ないお話だった…。出会えたことに感謝…。

セット、演出について
セットはシンプルで、1600年あたりの貴族にしては衣装も装飾はそれほどなくて現代的でした!その分全部の目が演者の演技とか役の内面に向くイメージ。舞台上にものがないから、人の立ち位置が常に整然としていて綺麗だった。

印象的だったのが最初の門番のシーンの霧と、回転する舞台。門番のシーンの霧が最初本当に濃くて奥から来る人への警戒心を共有してして最初からドキドキして引き込まれた。そういうのも計算されてるんだろうなぁ…。
回転舞台は、最後のハムレットとレアティーズとの試合でもそれほど広くないステージが広く大きく見える。あと最初の王と王妃を囲んでくるくる回る貴族たちのシーンが悪の組織の会談っぽくて、その輪から外れて一人本を読むハムレットが潔癖な雰囲気強いなぁと思えたのが面白かったです。

登場人物について

ハムレット

とっても賢く慎重な人。理屈っぽい自己評価低め王子。今にも狂いそうで精神よろよろ…な人ではなくめんどくさいくらいに理性的な人でした。むしろ理性に悩まされてる。一筋縄ではいかないとっても人間らしい王子様だった。
あとホレイショー(親友)のこと大好きだしホレイショーや門番も殿下のこと大好き。

風磨君の演じるハムレットは父の霊でなく悪魔を見たのではないかっていう疑いだったり自分の精神に不安は持っていたけど最後までほぼずっと正気だったんじゃないかな。知性が失われないままなんだよね。だからこそラストは余計に悲劇的だった。
ハムレットって「デンマーク王家に起きた悲劇」の作品にもなるんだろうけど風磨くんの演じたこの舞台は「王子ハムレットが背負った悲劇」だった。本当に賢くて美しくて優しい王子様に会えたから切なかったなぁ…。

あとビジュアルがひたすらかっこいい。色白風磨くんの色素薄い金髪はもう透明感の塊…。本当に綺麗で驚いてしまう。かつさすがの体づくりで男らしいです。王子にふさわしすぎた。今後も風磨くんのこと殿下って呼びたい。コンサートの時も思うけど、風磨くんって映像以上に美しい!!っていうギャップがすっごく大きくてびっくりさせられるんだよなぁ。ビジュアルによる説得力が強かった…。これは高貴な生まれ…。

クローディアスとガートルード

ハムレット(本)を読んだ時点ではハムレット(王子)以外の周囲の人が何を考えているのか掴みづらかったのだけれど、舞台を見ると全員確固たる意志をもって生きていて、どうして悲劇になってしまったのかもどかしいと思ってしまった。

クローディアスは王位を手に入れて王妃も手に入れてハムレットも父と呼んでくれよな!なお花畑王でガートルードは結構ハムレットに対してふつうのお母さんぽい。くらいのイメージだったけど二人とも自分の罪を自覚して苦しんではいたんだなぁというのが感じられて意外でした…。さりげない動きとか視線からしてクロ―ディアスがお妃大好き。そして王妃様が強かった。安蘭けいさん美しすぎる女王。

オフィーリア

オフィーリアは箱入りやわやわ娘なんだな~と思ってた!し、世の中の解釈はそっちが主流なんじゃないかと思うけど、このオフィーリアは自分の意思を持った女性だった!!これが一番意外だったなぁ。

やわやわお嬢ではなくて、オフィーリアは自分の意思のあるおきゃんなお嬢様でハムレット様のことも家族の言うことも信じたい健気な女の子だったので心が壊れてしまったところは本当に痛々しかった。
オフィーリアもガートルードもただの悲劇の一端ではなくて(多分シェイクスピアはそう書いていたけど)二人とも女性の強さがあって素敵でした。

その他登場人物
ホレイショ―、ポローニアス、レアティーズ、などなど…みんなの感想書いてるとキリないので省略します…けど、どの登場人物も印象が強くて明らかな敵役とも思えなかった。文で読んでいるときにはそれぞれに個人的な思いはあんまり感じられなかった(けど劇の中の役割はわかりやすかった)のに、舞台上で動く人たちはみんな誰かのことが好きだったり何かしらの目的があったり自分の意思でそれぞれ生きていたので、ほんとになんであんな悲劇になってしまったんだろうな!!!???っていう…。
みんなちゃんと人間だったから誰かを理由にしたり憎み切ることが難しくて切ない悲劇だったんだよ〜…カンパニーのみなさんがユニバに行くような世界線に生まれられて良かった…幸せになって…。

印象的なシーン

第一幕

ハムレットの叔父への拒絶感が凄い。叔父に向けた「近親関係は深まったが親近感は薄まった!」「七光りを浴びすぎて有難迷惑」ってセリフがたいそうひねくれたニュアンスで、母と叔父の婚礼をこれっぽっちも受け入れる気がないぞっていう姿勢でした。最初から背を向けて文学少年気取ってた…叔父上を見る気がねぇ…。ハムレットは実際30歳くらいである、みたいな解説も見たけどこのハムレットは20代ぽかったです。
生意気なんだよな~~!!でもたてついててもどこか優雅で高貴なところ最高。最高の王子。

先王の幽霊に対する時の強い信仰心がすんなり入ってきたのが不思議だった。見てる最中は違和感が全くなかったのが今思うと不思議というか。
ハムレットの最初のちょっとひねくれたキャラクターが風磨くんとかぶって現代的だったのに、今縁遠いはずの神への深い信仰が当たり前に身についたハムレットも違和感がなかったんだよなぁ…。自然すぎて簡単に受け入れたけどこれきっと風磨くんのめちゃくちゃすごいとこだと思う。自分から遠いものも学んで噛み砕いて自分の一部にしたんだろうなぁ。

「唇には指で封印を」の殿下がシンプルに心に刺さりすぎる。ときめく。困る。

第二幕

狂った様子を演じる場面はぶっ飛んだ風磨くんでした。かわいい。でも何も考えていないように見せてずっと周りの様子をうかがっている鋭さがある。
花冠と裸足が無垢な狂気って感じ(なお実際は計算づくでバチバチ嫌味言う)でとても良い。可愛さ面白さと緊迫感がないまぜ。 
ポップでキュートな頭ぶっ飛び王子様を演じながら思い出したようにぐるぐる渦巻く叔父の罪とか母の罪自分の責務父への想いみたいなものが顔をだす瞬間の落差がすごい。目が離せない。

ハムレットの言う下ネタというか、わざとしている下卑た発言に風磨くんの動きが付くと想像以上にゲスイぞ!!

ポロー二アスが結構憎めないお爺さんだったのが意外。いけすかないけども。

オフィーリアへの尼寺のくだりは思いっきり陰の2人に気がついてたので罵倒も何もかも全力のアピールだったし、「尼寺へ行け」の意図は愛でしかなかった。あんなのほんと愛でしかなかったよ…。
それをしたらハムレットの計画はくるってしまうけど、だれか一人でいいから、オフィーリアだけでいいから、あの場でハムレットの愛に気づいてあげてほしかった。

ハムレットさんあんま難しいこと考えんなよ~!!!と思うけど思考を放棄するとそれはもはやハムレットではないし、いっそ逃げちゃえよと思うけど生死以上に誇りを大切にしているから無理だし、オフィーリアと結婚しなよと思うけどハムレットは割と世界に絶望してるから突き放すしかなかったんだろうかなぁ…。

ここまでオフィーリアのことボロくそ言った後に膝枕を要求する神経とは…と思ったけど今回の舞台構成的にはクローディアスの反応見やすいところに陣取ったのかなって風にも見えて腑に落ちたなぁ。または反応を見るためと言い訳してオフィーリアに触れたかったか。

ローゼンクランツとギルデンスターン、ポロー二アスにくるってしまった王子として調子を合わせられて「馬鹿にしやがって…」とひとりごちる殿下が好きでした。あの辺からだんだん自分の演じる狂気と正気の境目がごちゃごちゃしてそう。

ハムレットは元々神経が細くて父の死と叔父と母の結婚で滅入ってて、父の幽霊出現で信仰ハイになってる、自分の精神もすべきこともわからなくてもやもやする、愛する人も傷つけてマジきつい…って感じで二幕終盤は本当に精神が参ってそうだなぁ。
なんだかんだ理由つけて叔父を殺すチャンスを逃すのも追いつめられる一因になってそう。直情的なレアティーズにもあこがれてるもんな殿下…。
さらにはお母さんを責め立てるのがしんどすぎそろそろ精神限界…からのポロー二アス殺害なので、ハムレットは限りなく常時正気なんだけどポロー二アス殺害のところは狂気と正気の境目にいたようなイメージ。あそこの父の霊はハムレットの心が作り出してしまったのかもしれないとも思う。

それでも王妃に告げる「おやすみなさい、母上」の声がすごく優しくて悲しくなってしまった。なんでこうなってしまうのかなぁ…。

 

第三幕

オフィーリアが痛々しくて息が詰まった。ハムレットの装う狂気とは違って本当に壊れてしまったのが見て取れて辛いです…。すごく声がよく通ってきれいで無垢なんだなぁって思えたから、その声を張り上げて髪を乱して走るオフィーリアを見るのは辛かった…。ハムレットはこの時イギリスにいたけどこのオフィーリアを見たらどう思ったんだろう。

悲劇がどんどん転がっていったから、ホレイショーとハムレットの会話は少しほっとした。ホレイショーはハムレットをこの世につなぎとめてくれる人な気がしたから。

デンマークの王子ハムレットだ」って真っ白衣装で出てくる殿下かっこいい。

お墓のシーン以降のハムレットはオフィーリアのお墓に悩みや苦しみやこの世への執着全ておいてきてしまったみたいに落ち着いて余裕があるなって感じた。お墓の次のシーンから突然大人になったというか、一段進んだみたいな雰囲気を感じたんだよな…。
と思ってパンフレット見たらお墓のシーンでかつて一緒にいた人の骨を見てハムレットは運命を受け入れる覚悟ができたというような表記があったのでそれを演技一つで感じさせる風磨くんすごいな!!???

フェンシングかっこよすぎて驚いてしまう…すごいかっこいい…剣すごいひゅんひゅん鳴らす…。私がレアティーズなら勝ってる相手にあれやられたらかっこよすぎてイラッとしてしまうわ…。あとお尻は見てしまう。

ホレイショーの言葉の
「ああ、気高い心が砕けてしまった おやすみなさい優しい王子。天使の歌が君を包み、君を安らかな眠りにつかせますよう。」
というセリフ、こちらの心が読まれたみたいだった。最後まで悩んで足掻いて生きた王子様だったよ。おやすみなさい。

最後トントンされて生き返る風磨くんがかわいくてほっとした…生きてた…よかった…。

カーテンコール風磨くんのニヤリ顔には安易にときめきます。ハムレットではなく風磨くんだ!って思わせてくれて現実に連れて帰ってくれた。

 

改めてハムレットという人について

ハムレットはホレイショーみたいに全て寛大に正直に向き合える人か、レアティーズとかフォーディンブラスみたいに誇りのために激情に身を任せられる人になりたかったのかもしれないなぁ。そのどちらも出来ずどちらもできるハムレットだからホレイショー、民衆、オフィーリアに愛される魅力的な人間だったんだろうなぁとも思えるのだけど。

死にたいけど死ねない、復讐しなければならないのにできない、母を憎みたいけどできない、オフィーリアを愛していたのに死なせてしまった…みたいな矛盾を抱え込みまくってしまっている王子様がハムレットでした。400年前の物語なのに人間味が強いよね。

あと全体を通して印象的だったのが「おやすみなさい」って言葉だった。「おやすみなさい」って言うハムレットの声が労りに満ちてて優しかったから。

「死ぬ、眠る それだけの事だ。眠れば心の痛みにも、肉体が受け継ぐ無数の苦しみにも蹴りがつく。それこそ願ってもない結末だ。死ぬ、眠る。眠ればきっと夢を見るーそう、厄介なのはそこだ。人生のしがらみを振り捨てても死という眠りの中でどんな夢を見るか分からない。だから二の足を踏まずにいられないーそれを考えるから辛い人生を長引かせてしまう。」ハムレットにとって死は恐れるものでありながらも安らぎだったんだなぁと思う。

「いま来るなら、あとには来ない。あとで来ないなら、いま来るだろう。いま来なくても、いずれは来る。覚悟がすべてだ。」
母の婚礼、父の復讐、叔父の罪、手を汚してしまったこと、恋人の死、そんななにもかもを乗り越えたハムレットのこのセリフがあったから、きっとハムレットの最後は恐れることなくホレイショーに全て託して、天使の歌に包まれて優しく眠れたのだろうと思う。

 

風磨くんすごい

改めて風磨くんすごい。

風磨くんのみならずカンパニーの皆さんのお力あってこそだしそれも含めてすごい。すごかったよ。

ハムレットを読みながら私は言い回し、雰囲気、心の動きその他ちょくちょく理解できないまままぁ400年前の話だしね?って流したくなっちゃうんだけどハムレットを作り上げる人達(演出の人演者訳した人みんな)はほんの少しも流せないから全部解釈していくんだなと思うと改めて頭が上がりません…。この舞台を見せてくれてありがとう…。きっとそんな真剣勝負の環境の中に風磨くんがいたことがファンとして嬉しいです。だって本当に風磨くんの演技が今までと違ってた。嘘の戦争のカズキくんが私のベスト風磨くんだったけどハムレットが軽々越えてきたなぁ…。今までの風磨くんの演技と一段違うところにいたように思えました。

そして「ハムレット」という役をジャニーズ20代風磨くんにこれやらせたのが英断すぎる。ハムレットの皮肉屋理屈屋なところ、結局復讐に振り切れられないところ、身内への情に厚いところ、愛はあるのに不器用なところ、その他もろもろ風磨くんに似合うんだよ…。風磨くんは自分は王子様じゃないなんて言うけど、400年前の王子様本当にハマり役だったよ…。

あともうひとつ風磨くんすごい!!!って言いたいのが、風磨くんの声。
私が見た日も最初から少し枯れてるかなって心配だったけど、少しも発声ブレなかったし聞き取れないようなところもなかった。ずーーっと喋ってるんだけど声色の演技がすごいんだ。耳から離れない。独白の時の空虚な響きも人を責める時の激しさもキチガイを演じるキュートさも親しい人を呼ぶ優しさも心地よかった。ハムレットを読む度に声が蘇るので円盤がでてなくてもセルフ再生できてありがたいです。

最後に、これは余談ですが私ハムレット見てディズニーのファンタズミック見てピューロのカワイイカブキ見て最高のエンターテイメント浴び続けた3日間を過ごしたんですよ。イマジネーション、夢、希望、本気のエンターテイメントと内包される伝えたいことを受けとめに行けるって幸せ。オタク幸せ。

本気で作り上げられるエンターテイメントは芸術だし、それを享受できるのは本当に恵まれたことです…。こんなことに気づけるのもアイドルを好きでいるからこそなんで!ほんとありがとうアイドル!!!!!ありがとう世界!!!
 
あとこれ書いてる最中にKTTで健人くんが「おつかれ」って言ってたよ!私の7000字ともうちょい書き連ねた感想なんてシンメ様の4文字に何一つ敵わないな!!!
本当に風磨くんお疲れ様でした!!!